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ころんのアルバム評~その9 ドークオー・トゥントーン

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 今回はモーラム歌手のドークオーのアルバム「BUR TRO JAO CHOO」を取り上げようと思います。この人については全く何の知識もありません。妙に人工的で不自然な感じのジャケットを見て、もしかしたらイケてるかもしれないと思って勘で買ってみたのですが、勘は間違っていませんでした。
 このアルバムは全体的に非常に地味で淡々とした印象があります。とにかく歌をじっくりと聞かせることに徹しているという感じですね。音作りにも派手さは無くて、実に淡々と演奏している感じですし、ドークオーの歌も人を突き放すような冷徹さが感じられるぐらいに淡々としています。ところがこの無機的なぐらい淡々とした歌をじっくり聞いていると、徐々に淡々とした表面の奥に隠れた哀しさとか優しさとか、とても人間的な味わいがにじみ出してくるのです。一見冷たそうな人が、つきあってみると実はとても温かくて優しい人だったという感じですね。この人の歌は、まさにそんな感じがします。歌手としてかなりの実力を持った人だと言えると思います。こういう地味ながらも滋味溢れる歌手っていいですね。
 また、さすがにレーベルがグラミーだけあって、サウンド・プロダクションも非常にしっかりしています。淡々としつつも過不足無い音作りで、ドークオーの歌をきっちりとサポートしています。目新しい音は何も無いのですが、音そのものに味わいがあります。特にこのアルバムはギターが非常に良いです。控え目な音量で録音してありますが、まるで宇宙と交信しているかのような細かいフレーズを紡ぎ出すギターは、西アフリカのマリの音楽にも共通する響きのように感じられて、とても素晴らしいと思います。あと、アコーディオンの哀愁溢れる音も魅力的ですね。地味ながらも音作りにも聞き所は多いアルバムではないかと思います。
 このアルバムは音楽的にはモーラムですが、徹頭徹尾モーラムというわけではなく、ルークトゥンの要素も含まれていますので、結構聞きやすいのではないかと思います。イメージ的にはターイ・オラタイを更に地味にした感じと思っていただけたら良いのではないでしょうか(ターイ・オラタイもかなりモーラムの素養があるのではないかと思います)。味わいのある音楽をじっくりと聞きたい方にはお薦めしたいアルバムです。
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コメント

シライさん
ドゥアンチャンだけでなく、ドークオーも買われたのですね。私はモーラムとかモーラム歌手のルークトゥンについてはあまりCDを持っていませんので、まだまだこれから色々と聞いていこうと思っています。実際ドークファーは聞いたことがありませんし、ジンタラーは2枚しか持っていません。ドークファーについては是非聞いてみたいと思います。あと「もう少し古いアルバムを」とのことですが、私があまり古いアルバムを持っていないという事情がありますので、最近の物を中心に取り上げています。今後は古くても入手できる物であれば取り上げてみようと思います。

  • 2006/06/14(水) 17:07:07 |
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  • ころん #-
  • [ 編集]

ドゥワンチャンに続き、グラミーからのモーラムと言うので、買って見ました。モーラム歌手からのルークトゥン的アプローチですね。シリポーンがグラミーに移籍してルークトゥン??を歌っているので、グラミーからはモーラムアルバムは出ないと思っていました。私はあまり多くの歌手を聞かないので、モーラム歌手のルークトゥンと言うとジンタラーとドークファーしか知りません。ジンタラのテンモージンタラのアルバム前後のアプローチですね。彼女の場合は歌い方が若干違うので、ドークファーのアプローチに近いと感じました。ドークファーより泥臭くない、良い言い方をすれば、より洗練された歌い方です。逆に言うとややインパクトに欠けますが、今後もアルバムを出してほしいと思います。ジンタラほどのエロさと心躍る感じがないですが、最近の軽い傾向にあっているので、売れるでしょうか。
ころんさん、ドークファーのアルバムも取り上げてほしいですね。それに、もう少し古いアルバムを希望したいのですが。

ディーさん
貼り付けとコメントありがとうございます。それにしてもいつも色々なところから色々なものを見つけてこられますよね。本当に凄いと思います。

komtaさん
詳細なコメントありがとうございます。個人的にモーラムはあまり聞いたことが無いのですが、音楽的に面白いと思ったので本作を取り上げてみました。この作品は純正モーラムではないから私のような外国人が聞いても楽しめる、という部分はあると思います。それから「モーラムと言ったら、まずベース・ライン」とのことですが、なるどど、そうなんですね。今持っているモーラムの作品をチェックしてみようと思います。しかし細かいフレーズを紡ぎ出すギターの音色は、音楽的には何の関係も無いのでしょうが、西アフリカのギターの響きに似ていると思いますよ。

あと、ドゥアンチャンについても詳細なコメントありがとうございます。この人がタイで人気があるかどうかに特に関心があるわけではないのですが、苦節ウン十年ということですので、苦労が報われて人気があったらいいのになあと思っただけです。今後も活躍して欲しいですし。

  • 2006/06/12(月) 12:56:53 |
  • URL |
  • ころん #-
  • [ 編集]

o( - ii - )o

グラミーからの2枚目という事で、G'memberでその2枚が試聴できますので、まずはソチラから。。
http://www.gmember.com/music/new_album/index.php
上記からดอกอ้อ これを検索欄に入れてやって下さい。G'memberはあまり音が良く無いですが。。2枚、全曲試聴出来ますので。。この2枚目も悪い出来では無いですが、1枚目を聞けば、モーラム歌手として骨抜きにされる方向に持っていかれているのは、うーん寂しいと言うか、洗練されてきて良かった(一般受けするようになった。。)というか、ここは難しい所です。そもそもモーラムを取り扱うという事、これはイサーンを取り扱う事に等しいというか、まぁイサーン人の為の、イサーン人によるダンス音楽なので、外部の人間は黙って見ているしか無い位、私たちは基本的に部外者なので。。イサーン以外のタイ人も基本的には同じ位置に居るといえるでしょう。それで全然構わないと思うんですが、レーコード会社がそうはさせない。大丈夫ですよ、そんなに辛くないし、もう臭くもナイですからと、サーブしてくれると思わず手を出してしまいそうな。。でも、結局モーラムです。イサーン以外のタイ人は余り興味を示さないでしょう。じゃーなんで、グラミーはそんな事をしてきているんでしょう。。応えは簡単、洗練されてきているイサーン人が出てきているという事でしょう。もう、昔のような臭いモーラムは嫌!という手合いがコレを選ぶんでしょう。

ドークオーの簡単なバイオが以下にでています。
http://www.pincanfanclub.com/phatdowper.htm
コレによると、出身はウドンタニ。先輩歌手としてあまりにも偉大なシリポーンがいて、ドークオー、シリポーンに対して多大なる尊敬をしているようです。シリポーンが耳打ちした?『ノーンオー。良くお聞き稼ぎたいならル-クトゥン歌いなさい!』と、言ったかどうか。。
いえいえ、そうじゃなくてもモーラム歌手の歌うルークトゥンがこれがまた深い!深い!近いうちにそんな好例を挙げて一章立てますので。。やはり他のルークトゥン歌手とは雰囲気が違いますね。暗寂しい感じが。。ハマリそうです。余談ながら、かのサラー先生が曲を2,3曲提供してますが、それはルークトゥン曲ではなく、モーラム曲の方なんですね。『あなたはモーラムが上手いんだから、モーラムを歌いなさい!』と、これまた言ったかどうだか。。

多くのイサーン生まれの歌手が元々はモーラム歌手で、そうじゃなくても赤ん坊の時からモーラム聞いて育ってきているんでしょうから、その血の中にモーラムのノリは染み込んでいるでしょう。踊ると直ぐ判りますね。あー、この人純正イサーン、モーラム人種なんだという事が。品格が滲み出てきます。ころんさんはバックサウンドの事に触れられていますが、私はこのサウンドはちょっと不満ですね。モーラムと言ったら、まずベース・ラインです。そこが弱い。アフリカ的なのはむしろコノ、ベース・ラインです。これがあるから、みんな腰を上げて踊り出すんですから。。

と、ぐちゃぐちゃと書いてきましたが、売れればヨシ!です。

と、ここから話はドゥワンチャン・スワンニーの話に急旋回します。
彼女の事は、南タイに住んでいて周りの人たちの反応ナリを見ないと良く判らないですね。クルンテープにいると、イサーン地方では無いのに、イサーン環境に居るわけですから(あまりにもイサーン出身者が多いという事。で、彼らが享受するイサーン・モーラム/ルークトゥンがドーンと街中に流れ出しているわけで。。)、基本的立ち位置が既に東北にあると言うか、向いちゃっているので。。『音楽日記』時代にこのドゥワンチャンの事初めて取り上げた時に、彼女の南タイとする言語が例の『ケー・ヤーク・ハイ・ルー・ラック』にどの位入っているのかという部分に少し言及したんですが、要は南の言葉を知らないのですから殆ど言及したとは言えない事しか書けなかったんですが。。その後にリリースされた10P グラミー・ゴールドのインパット・アリナーでのコンサートに堂々と件の曲で登場したドゥワンチャンは、歌い終わると同時に観客に向かってこう話し掛けるではないですか。。『ノウィーターフー ガートーギートー ガーセ~ガームー・・・ニー・プレワー・ケー・ヤーク・ハイ・ルー・ワー・ラック。。』と。そう言われて、そういえばこの曲の歌いだしヘンな言葉だったよなと。即ち冒頭の歌詞=ノウィーターフー ガートーギートー ガーセ~ガームー。この部分が南タイの言葉で歌われていたんですね。その意味がケー・ヤーク・・・であったと。ソレをドゥワンチャンはワザワザ、観客に通訳した訳です。まぁ。曲全て南の言葉で歌った訳じゃないです。殆どはタイ語ですが、しかし、この部分とそれを通訳したという事、オーバーかも知れ無いですが、外国人のような?それに近い振る舞いな訳です。
>タイでは人気あるんでしょうか?
こう答えるべきでしょう。基本的には南タイでの人気は高いでしょう。それ以外の地方ではソコソコでしかありえない。。と。それとこの国の人たちは、ある意味凄く保守的な面を強く持っていますので、変わった事やるとダメなんですね。昔からやってきたように同じペース、ノリじゃないと受けが弱いんです。その嗜好は変わって行くんでしょうが、すごくユックリとなんですね。この点に付いて外部の人間がとやかく言うものでは無いんです。まったく。何か言えば、大きなお世話になるだけの事。

うーん、全て憶測でしか無いような気もしてきました。何せ南タイへ行ったことが無いんですから。もしかしたら、南では受けない歌手として有名な事。。なーんて事も在り得るかも。。タイに心を売った歌手として見られているなんてね。。考えてみると『ケー・ヤーク・・』この曲、南に向かって、南の事、人に対して好きですよと歌っているわけでしょ。。が、ソレを歌っているのが南の人(ドゥワンチャン)というの少し変ですよね。ここまで苦節ウン十年、今はクルンテープ人として居て立派な地位も得たけど、南には帰れないというなら涙も流すでしょう。。

しかし、兎も角グラミーから既に3枚目です。これは大変な事で、すでに有名歌手の仲間入りを果たしていると言えるでしょう。さぁ、ドゥワンチャンの行く末は。。。

  • 2006/06/11(日) 07:19:39 |
  • URL |
  • komta #-
  • [ 編集]

サラーさんのサイトで
http://onsorn.com/dokaor.html
オラタイのサイトで
http://www.orathaiclub.net/forum/viewtopic.php?id=90
ここのド-クオー、可愛らしい。

ダウンロード
http://www.savefile.com/projects.php?pid=713294

>>ギターが非常に良いです。控え目な音量で録音してありますが、まるで宇宙と交信しているかのような細かいフレーズを紡ぎ出す

そこまで気が付かなかった私。うまい表現ですね。

  • 2006/06/11(日) 03:48:24 |
  • URL |
  • ディー #QMnOeBKU
  • [ 編集]

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