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ころんのアルバム評~その23 ケァート・ラッティガーン

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 しばらく姿を現さないとか言っておきながら、今のところ意外に仕事が捌けているので、余裕のあるうちにアルバム評でもアップしておこうかな、ということで…。
 今回取り上げるのは、我が愛しのケァート様の新譜「NIYAI RUK」です。個人的に前作「CHAO WUN MAI JAI TEM RUK」はこれまで聞いてきたルークトゥン関連のアルバムの中では最も好きな作品の一つですので、本作に対する期待は非常に大きいものがありました。そしてこのアルバム、相変わらず洗練されたルークトゥンの最先端を行く、期待に違わぬまさに素晴らしい出来栄え!…と絶賛したいところなのですが、実のところ「あれ?」という感じがしています。もちろん悪いはずはないです。でも、なんか随分地味になったなあ、という印象なんですね。
 前作と比べて違う点は、ほぼ全ての曲がスロー~ミディアム・テンポだということです。前作はしっとりしたスローな曲もあれば可愛らしいコミカルな曲もあるという、変化に富んで飽きさせない作りでしたが、このアルバムは似たような雰囲気の曲が並んでいて、平板な印象を受けてしまいます。よく聞けば1曲1曲のレベルは高いですし、なかなかの佳曲が並んでいるとは思います。中でも5曲目なんかは、オルガン風の音がさりげなく非常に効果的に使われていて、まるでミッチェル・フルームがプロデュースしたような感じに仕上がっていて非常に新鮮ですし、9曲目だけは他の曲と雰囲気が違っててとても楽しい曲になっています。他にも6曲目や10曲目なんかも感動的に美しいと思います。でもアルバムの全体的な印象としては、やはり地味だという感じですね。
 それからもう一つ、前作とは大きく違う点があります。それは、彼女の歌い方です。このアルバムでのケァートの歌い方は、腹筋を使わずに喉だけで歌っているような、か細くて弱々しい感じの歌い方になっています。元々腹から声を出すというタイプの歌手ではありませんが、それでも前作ではもっとしっかりした発声をしていました。今回のような歌い方は意図されたものかどうかはわかりませんが、印象としては頼りない感じがしてしまいます。それと同時に本来彼女が持っていた良さ、例えば温もりを感じさせる歌の表情であるとか洒落っ気を感じさせる軽妙さなんかを、削いでしまっているように思います。結局この歌い方が華の無さ(即ち地味だということ)に繋がっているように思います。komtaさんの情報によれば、今回の楽曲はナツメロが集められたらしいですが、もしかしたら、ナツメロだから綺麗に丁寧に歌おうとしてこんな歌い方になったのかもしれません。この人はもっと伸び伸びと歌う方が似合っていると思いますが、皆さんはどう思われますか?このアルバムをお聞きになった方のご意見を、是非伺いたいです。
 とまあ手厳しいことを書いてしまいましたが、我が愛しのケァート様のアルバムですので、決して悪い出来ではありません。もしこれが別の歌手の作品であれば、高く評価しているでしょう。ただ前作の素晴らしさを知っている者としては、今回のアルバムではまだまだ満足できません。彼女は「やればできる子」だと思っていますので、今回は敢えて厳しく評価しました。次作は更なる飛躍があることを期待しています。
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