เดลีลูกทุ่ง*デイリー ルークトゥン*Dailyluukthung

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ルークトゥンの華③・・・ルークトゥンとポップスの間で・・・エァップ・ティダーシリの場合

    
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 ここ「デイリー・・・」でもしばしば話題にのぼる「ルークトゥンの洗練化」・・・。貧しい生活や望郷の念をしっとり朗々と歌い上げる、いわゆる演歌的な楽曲、というのは、やはり時代の流れの早さにはついていきづらい部分もあると思います。とはいえそれを望むファンももちろんたくさんいるわけで、決して淘汰されるべき存在ではないのです。と同時にそんな演歌的なルークトゥンとは対照的に、同じ貧困や望郷を明るくさわやかに、現代的な軽いノリで歌い踊るルークトゥン、というものもあり、つくづく奥深いなぁ・・・といつも思っているわけです。好みは人それぞれだし、かなりポップスよりな楽曲でも「これはルークトゥンだ!!」と思うなら、ルークトゥンでマイペンライ!要は個々がその楽曲を聴いて楽しめればよいだけのことなのですから。

そういった意味でこのエァップは非常に個性的、というかなんというか・・・。1980年生まれの26歳、2004年に発表されたファーストアルバム「カム・サラパープ・コーン・ナック・スクッサー・フック・ガーン คำสารภาพของนักศึกษาฝึกงาน」をまず聴いてみましょう。แอ๊ป ธิดาศิริコレをコピーしてコチラを開けて下の検索欄にペーストして(ブラウザの編集/Editを使って・・)サーチします。彼女の2枚のアルバムが出てきますが、右が1枚目です。そして一番上の曲がこの曲ですネ。
 

 一番のヒットはアルバムタイトル曲ですね。みなさんは彼女のアルバムを聴いて、どう判断されますか?もうこの時点で「これはルークトゥンゃない」と思われる方もいるかもしれませんね。アルバムジャケットに書かれたタイ文字の割合の高さから判断すると、彼女の歌うジャンルはルークトゥンでもいいかな・・・とは思いますが、かなりポップスよりなアプローチではないかと思いませんか?もちろんそれが悪いとは言いません。でも、誰がどう聴いてもポップスにしか聴こえないような楽曲であっても、アレンジや歌い方をちょこっと変えるだけで案外こってりした演歌になったりすることはよくあること・・・。彼女の場合、ちょいとそれが顕著に出すぎてしまった・・・そんな感じがしますね。もちろん歌唱力や表現力もそれなりのものである感は否めません。ただここで特筆したいのは、2004年のこの当時、彼女は所属するグラミー系列のMKLというレーベルの第一弾新人歌手としてデビューを飾った、ということを考えると、かなり斬新なルークトゥン歌手としてのアプローチだったのではないかと思うのです。レーベルという点からみれば、もうひとつの大手レーベルであるRSの傘下R-Siamがこのタイプの歌手を多数輩出することで大成功をめていますが、正統派ルークトゥンで売ってきたグラミーとしては、ここらでちょっと方向転換、息抜きレーベルも必要では?と考えた末の結果だったのかもしれません。

そんな感じの彼女ですから、当然大ヒットを飛ばす・・・というわけにはいかず、大方の予想通り「知る人ぞ知る」といった感じの歌手になってしまっていましたよね。まぁ、去年、今年と来日を果たしていますから日本在住のタイ好きにはそこそこ知名度があるかとは思いますが・・・(あっ、でもエァップの来日が決まった頃、タイ好きな人のブログやサイトでは「Appって誰?」みたいな雰囲気が多少なりともあったような気も・・・)。いずれにせよ前作にちょっとどっちつかずの印象が残ってしまった分、彼女の2枚目アルバムには私のようなひねくれ者たちは非常に注目していたわけです。そして満を持して発売になったアルバム「CLEAR」ですが・・・。

なんとグラミーのサイト「G-Member」の「ニューリリースアルバム」コーナーに登場したのですよ!それも、ばりばりポップス歌手のエム・アッタポンの隣で・・・(他意はないんでしょうけどね。発売日が同じなだけで)。エァップの新作はもはやポップスなのか?!アルバムタイトルも英語だし、ジャケットのタイ文字率も少なめ・・・あぁ、やっぱり彼女、鞍替えしてしまったのでしょうか?!ということでPVをチェックしてみましょう。PVの視聴は上と同じですね、TVのマークをクリックすれば画面が出てきます。

 みなさん、どう思われましたか?歌詞の内容、PVの内容、歌っている彼女の様子・・・これはもう、どこからどうみてもルークトゥンと呼べるものではないような気が・・・。R-Siamの歌姫たちが歌う「洗練されたルークトゥン」というものすらすっかり飛び越してしまった感がありますね。内容はともかく、レーベル上はグラミー傘下のルークトゥン部門・・・ということもあり、CDの販売サイトでは軒並みルークトゥンにカテゴライズされているようですが・・・はてさて狙いはいったいなんなのでしょうか?(と思ってジャケットをくまなく探してみたのですが、デビュー時のレーベル「MKL」の名前がどこにもありません!もしやレーベル自体が廃止?!)
前作以上のどっちつかず感、いや、もうここまでくれば彼女をルークトゥン歌手扱いするのは無理があるのではないか・・・そんな気さえしてきます。アルバム中全10曲のなかにも、ルークトゥンっぽい楽曲は1曲もなく、しいて言えばちょっとアジアンチックな濃い目のダンスナンバーが1曲あっただけ・・・。というわけで結論!エァップはルークトゥン歌手ではありません。今後はポップス歌手でいく予定のようです。


แอ๊ป ธิดาศิริ ชุด Clear




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コメント

ははは・・・。

私もスタッフクレジットにso coolの名前を見つけ、「おぉ?!」と・・・以降の流れはkomtaさんと同じです(笑)。
しかしエァップもマイの親戚でしたか~・・・いったい彼女には何人の親戚が?!やっぱり「マイの親戚なんです」ってことではじめは売り込むんでしょうかねぇ。

  • 2006/10/06(金) 13:00:25 |
  • URL |
  • hana #-
  • [ 編集]

o( - ii - )o

エァップの1枚目で魅せた、あの微妙に古いルークトゥン(当Blogで良く取り上げるイサーン音楽のアノ辺とはチョッと別物ですが。。)を飲み込んだような歌唱が魅力でしたが、hanaさんの報告によれば2枚目は普通のポップスになったとの事で残念な想いもありますね。アルバム・タイトル曲の他にG"Memberの試聴サイトでいうと4曲目5曲目辺りもかなりその線で痺れさせてくれましたが。。更にアップな曲でも、ポップ・ダンス・ルークトゥンなムードもありまして。。。多分、彼女本人の嗜好というよりは制作陣の意向だったんでしょう。。
で、今回新たな発見を一つ。このG'Memberの彼女の試聴サイトからアルバム・タイトル曲(1曲目)を開くと右側に歌詞が出てきますが、その上の部分に作詞作曲者の名前の次に。。เรียบเรียง : So Cool と出ています。リアップリアンというのは編集、アレンジで良いんだと思うんですが、このSo Coolですね。これあの田舎出のロック・バンドの事なんだと思うんですが、So Coolで思い出すのが、『คนถัดไป』という曲。これもルークトゥンだったんです。まぁ、ロック・バンドが手がけたルークトゥンという仕上がりでしたが。。こういうのを聞かされると、あぁ~、田舎に居た頃はこんなのも全然問題なく連中やっていたんだろうなと思わせられることです。この曲のVの作りもガトゥーイが出てきたりしてムードがルークトゥンなモノでした。。因みにこの曲も当然G'Memberで試聴できます。何時ものようにSo Coolで検索、3枚出てきますが2枚目の赤いジャケの4曲目です。所謂、スァティン(ストリングス)・ルークトゥンですね。当時、私はそれまでナンとも思わなかったこのバンドに対して急に親しみを覚えたのでありました。555
それで、えっ!?それじゃもしかしてSo Coolもプロダクション=MKLだったのかと今調べたら。。残念でしたその名前(MKL)は彼らのアルバムには出ていなかったデス。
MKLね。。残るはクン・ブッサヤマスに期待ですか!?クンのアノ曲、今でも街で耳にする位でヒットしたんだから、そろそろ次のを出してきても良さそうなんですが。。。

  • 2006/10/05(木) 03:49:25 |
  • URL |
  • komta #-
  • [ 編集]

今晩は、彼女を去年の鶴橋と今年の天王寺でライブを見ましたが、歌も上手いですが性格も良さそうでしたね。特に去年の鶴橋では、もう一人のタイ人の歌手より礼儀正しくて好感が持てました。
ところで聞くところによるとマイ・チャルンプラの親戚ということで彼女の持ち歌もかなり歌ってましたけど…。日本と違ってタイの歌手は皆さん丁寧で腰が低いので会えば好きになります…。

  • 2006/10/04(水) 22:13:06 |
  • URL |
  • nandarty #-
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