เดลีลูกทุ่ง*デイリー ルークトゥン*Dailyluukthung

タイから日本からルークトゥンのあらゆる情報をお届けします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ころんのアルバム評~その13 バーンイエン・ラーケン

BANYEN1.jpg


 今回はバーンイエンの「ESARN LUM PLERN」を取り上げます。言わずと知れたモーラムの大物ですね。この人の名前ですが、表記が色々あってどれが本当の名前に一番近いのかがよくわかりません。とりあえずはバーンイエン・ラーケンとしておきますが、正しい発音に近い表記をお教えいただけたらと思います。
 このアルバム、モーラムと聞いてまさにイメージするそのままの音楽が聞けると言って良いのではないでしょうか?人を踊らせる為にひたすらズンドコズンドコしたリズムを演奏し続けるバックの演奏と田舎っぽい声ではやしたてる男達の声に乗って、バーンイエンが朝飯前といった感じで余裕で歌います。この音楽を聞いていると、これはルークトゥンとは全く別の音楽だという気がしてきます。ここで聞ける音楽は、限りなく民俗音楽に近いという感じがします。というのは、田舎の農村共同体の中で共同体の人間の為に生まれてきた、農村生活に緊密に結びついた音楽であると感じられるからです。また、この音楽には祝祭感覚もあるように感じられます。田舎の農村生活におけるハレとケの、ハレの時を飾る音楽なのでしょうね。本来であれば、録音物という形で残すのには相応しくない音楽なのかもしれません。それだけに、外国の都市部に生活する私のような人間には、少々近寄り難いものを持った音楽だということが言えます。ハッキリ言ってとっつきにくい音楽です。全部同じ曲に聞こえますし。
 しかし、個人的にはこの音楽が好きです。独特の強烈な田舎の匂いを放つクセの強い音楽なのに、とても心地良いのです。多分、このズンドコズンドコしたリズムが元々自分に合っているのだと思います。それにバーンイエンの歌、これが非常に不思議な魅力に溢れているのです。何が不思議かと言うと、バックの演奏はガンガン盛り上げようとしているのに、バーンイエンはそれを鎮めるかのように淡々とクールに歌うからです。ただ一人だけ冷静に物事を見ているような歌い口ですね。前に取り上げたドークオーは非常に冷徹な歌い口でしたが、その中に優しさとか温かみを滲ませていました。ところがバーンイエンは、声そのものは親しみやすいのですが、徹底的に冷めているように聞こえます。まあ人によって聞こえ方は違うと思いますが、この人の歌を聞いて熱唱だとか感情溢れる歌だなんて思う人はいないでしょう。とりあえず私には、演奏と歌との温度差が、何故かとても面白くて魅力的に聞こえてしまうのです。
 それにしても、どうしてこういう歌い方をするのでしょう?年を取ったからこういう歌い方になったのか、昔からこんな歌い方なのか?それともモーラムは伝統的にこういう歌い方をするのか?残念ながらこの人のアルバムはこれ一枚しか持っていませんし、その他のモーラムの作品も大した数を聞いているわけではないので、今のところ私には何とも言えません。これはこれからの研究課題…になるかもしれません。
スポンサーサイト

コメント

シライさん
いつもコメントありがとうございます。私はバーンイエンに関しては本作しか持っていませんので、以前との比較はできないのですが、今回のアルバムは以前とは変化が起きているのですね?となると、以前の作品は要チェックですね。色々と入手してみたいと思います。ラムシンも聞いたことがありませんので、お薦めがあればお教え下さい。

バーンイエンの年齢ですが、私も知りません。名前は80年代から聞いた覚えがありますので、40歳は超えていると思いますが…。もしかして50歳以上でしょうか?

  • 2006/07/05(水) 17:36:38 |
  • URL |
  • ころん #-
  • [ 編集]

2548年(2005)年発売の彼女の最新アルバムですね。彼女は古典的衣装を着て、楽器にキーボードを使用する等の近代化を取り入れた先駆者ですね。ピブラートも上手に処理し、安定した声量で平均的モーラムから超早口のラムシン迄こなす代表的歌手で、安心して聴くことができます。そのため、いつの間にか寝てしますことがありますが。音楽的には、あまり変化がない???と思うのですが、47年のアルバム付近から衣装が古典衣装から脱皮しだしている。今回のアルバムでは、男性ダンサーに大変驚かされました。そこまで、変化する必要があったのでしょうか。歌も若干ルークトゥン傾向が見えてきています。彼女にそのような必要があるのか、疑問に思っております。アルバム販売量と言う製作側の意向が反映されたのでしょうか。もう少ししたら新しいアルバムが発売されると思いますが、私としては、古典衣装でラムシンを聴きたい。
ところで、彼女は何歳でしょうか。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://dailyluukthung.blog60.fc2.com/tb.php/100-88767dcb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。