เดลีลูกทุ่ง*デイリー ルークトゥン*Dailyluukthung

タイから日本からルークトゥンのあらゆる情報をお届けします。

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ころんのアルバム評~その7 カンター・ナ・ナコーン

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 今回はカンター・ナ・ナコーンの「MAR KIK KUN MAI」を取り上げます。年齢も経歴も全く不明の歌手ですが、結論から言うとこのアルバムはかなり良いです。低予算で作られた作品でしょうが、タイ歌謡の魅力的な部分をきっちりと体現しているように思います。
 まずはカンターの歌が良いですね。少々緊張した面持ちながらも、しっかりと全身を使って伸び伸びと体操しているような気持ちの良い歌唱に、非常に好感が持てます。歌のあり方としては、ルークトゥンというよりはポップスの歌唱と言えるでしょう。ほとんどコブシらしいコブシは回さず、素朴と言ってもいい位の素直な歌を聞かせるのですが、これが実に良いのです。曲そのものが持つ豊かなニュアンスを、そのまま伝えることができる歌だと言えると思います。歌唱力という点で言えばとてもうまい歌とは言えませんが、しかし彼女の歌からにじみ出てくるしっとりとした美しいアジア的な情感は、歌唱力がどうとかテクニック云々とかいったものを超えて、しっかりと心に響いてきます。ただ素直に歌っているだけなのに、非常に魅力的に聞こえてしまう歌ですね。
 このアルバムの良さは、カンターの歌唱の良さもありますが、もう一つのポイントは曲の良さが挙げられるでしょう。楽曲的にはルークトゥンをうまく取り入れたポップスという感じですが(またはポップスっぽいルークトゥン)、田舎っぽい親しみやすさと都会的な洗練された感覚を併せ持った曲の数々には捨て曲無し。美しくてニュアンスに富んだ曲と、素直なカンターの歌唱は相性抜群です。あと、曲を生かす為のアレンジもなかなか良く練られているものが多く、音作りとしてはかなりポップス寄りではありますが、タイ歌謡の雰囲気やしっとりしたアジア的情感を十分に引き出すことに成功していると思います。
 このアルバムは、先日「ルークトゥンの華①」で少々問題になった「ポップスとルークトゥンの境目」にあるような作品であると言えるでしょう。個人的にはポップスであってもルークトゥンであってもどちらでもいいと思ってますが、本作に関しては音楽的に明らかにルークトゥンの要素が濃厚にありますので、ここで取り上げた次第です。まあそんなことに関係無く、幅広い方々に楽しまれて欲しい作品です。
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ไปแล้วเด้อ ・パイ・レーオ・デゥー/ศรีไพร สารีวงษ์ ・スィーパイ・サーリーウォン

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 これまた、紹介する機を逸したモノの1枚。スィーパイ・サーリーウォンのアルバム『นอนกอดตัวเอง』ノーン・ゴート・トア・エーン。街のVCD屋Mengpongメーンポーンから去年の10月だかに出たもの。最初のプロモ曲がアルバム・タイトルにもなった『ノーン・ゴート・トア・エーン』。これは既に耳タコ状態な程聞かされたモノ。この時に紹介して置けば良かったんですが。。。その後、もう1曲、次のプロモ曲『เติมรักริมทาง 』トゥーム・ラック・リム・ターン(グ)があり、なんと3曲目のプロモ曲まで始まった。それが今回、引っ張り出す勇気?を与えてくれたのです。『ไปแล้วเด้อ 』パイ・レーオ・デゥーという曲です。

このスィーパイ。見た目が如何にも情けなさげな顔立ちで、体の線も細くて大きくはなさそうな容姿をしています。コノ手のタイプの歌手は往々にして、押しで唸らせるタイプでは無く、濃いーい味わいを持っている場合が多々あります。そういう典型的なタイプの歌手と言えるでしょう。人前に立つ歌い手ですから、そりゃ見た目も少しは考えないといけないでしょうが、あまりソチラにばかり気を取られて、本来の歌を聞かせるという部分を見逃すのは、詰まらない事です。見た目が冴えないと日本人が思っても、コチラではこの手のタイプ、女性の母性をくすぐるのか、パタヤ・ミュージック・フェスティバルでは大変な人気があったのを見ています。歌も申し分の無いルークトゥン歌唱を披露してくれました。

さて、この『パイ・レーオ・デゥー』という曲は、イサーン・ダンス物。まぁ、モーラムといってもイイのかな。。しかし当アルバムではダンス・チューンはこれ1曲のみ。後はせいぜいミディアム・スローが2曲位あるだけで、殆どがスローなルークトゥンです。このスィーパイはその手のモノを得意としているんでしょう。が、この曲で見せるノリはイイです。こういうのをこんな感じで歌えるのって、彼の持つディープ・ルーツを見せ付けられたような気分にさせられますネ。V映像も村にトラックでやって来て、その荷台を利用した簡単なステージで歌い踊って見せるというモノになっており、雰囲気はもうサイコーです。前のスィリポーンの村のモーラム・コンサートVにも似た作りでもあります。まぁ、ひとつ試聴してその辺を確認してみてください。以下。

『ไปแล้วเด้อ 』パイ・レーオ・デゥー

アルバム・タイトル曲。以下。
『นอนกอดตัวเอง』ノーン・ゴート・トア・エーン
アルバム詳細はコチラです。
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ศรีไพร สารีวงษ์
ไปแล้วเด้อ
นอนกอดตัวเอง    

U2レーベル特集!

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 さて、U2特集です。
ルークトゥン専門レーベルとしてはメンポーの居るNOPPORN、フォン・タナスントンの居るSURE AUDIO、ヂンタラーの居るMASTER TAPE、そしてコノ、U2という辺りが有名です。所属している歌手は知名度順に言うとジョーイ・シリラック、アーヂャリーヤー、ジンリートカーオ、ドゥアンター、そしてアンポーンあたりでしょうか。男性歌手も一部出していますが、ここU2は圧倒的に女性歌手が強いです。ただ女優兼歌手のジョーイ・シリラックは現在、所属歌手であるかどうかはやや不明です。次にまた新譜をココから出す可能性は充分にあると思いますが。。。それから、専門レーベルとして似たような存在として、パメラーが所属していたUPLが在ったのですが、会社として潰れしまったのか、そこからの移籍組としてジリートカーオ、リサー(2人ともチョー・マリー・4・バイ・ターオのメンバー)の名が加わった事、それして新人として今プロモーションが始まったばかりのプイ・ルンティワーとエァーム・インティラーの2人(もう一人、お子ちゃまタレントが出てきましたが。。)と、実力派ベテランからアイドル、そして新人と幅広いタレントを今後、どう取り扱っていくか、とても楽しみなレーベルといえるでしょう。

簡単にですが、上記の歌手について触れておきます。
ジョーイ・シリラック
女優とルークトゥン歌手を掛け持つ、非常にタレント性に溢れる存在。
アーヂャリーヤー
ご存知、「新芽ちょーだい」ですっかり有名になったアイドル・ルークトゥン歌手。
ジンリートカーオ
名うてのダンス・ルークトゥン歌手と言えば。このジンリートカーオの名を上げたくなります。実力的に言うとこの人が同レーベルNo.1の存在と言えなくも無い。
ドゥアンター
「モン・ラック・ソムタム」ですっかり人気者になったドゥアンター。実力と可愛らしさのバランスが良くて同レーベルの看板スターになれるかも。。。
アンポーン
地味ながらも、ルークトゥン歌唱の何たるかをよーく知っていて、実に味わい深い歌を聞かせます。
チョー・マーリー・4・バイ・タオ
上記のジンリートカーオ、ドゥアンターにリン・パッチャピチャー、リサの4人で構成されたグループで、ダンス・ナンバーを得意としてます。

では、当Blogのライターのころん氏と供に代表的なアルバムの紹介と、その他、気が付いたことでも記事にしていきましょうか。。。komta

アルバム紹介その他。。。

チョー・マリー・4・バイ・タオ

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チョー・マリー・4・バイ・タオについて
 ・・・ころん

 以前「バンコク音楽日記」で取り上げられて、えらく盛り上がったグループのアルバムですが、ここで再び取り上げてみようと思います。
 このグループは、U2の看板女性達(?)が4人集まって作られています。ドゥアンター、ジンリートカオ、リサ、リンの4人ですね。結成の意図はわかりませんが、綺麗どころや人気者を集めて、グループとして売り出せばヒットすると考えた人がいたのでしょう。しかし所詮こういう寄せ集めグループというものは、話題にはなっても内容は大して面白くないというものが多いように思います。それではこのチョー・マリー・4の場合はどうかと言うと、音楽的には全曲典型的なU2レーベル風のダンス路線ですので、取り立ててどうこう言うようなものではありませんが、全員で歌う冒頭の曲はかなりイケてます。胡弓や木琴みたいな音が民俗色を醸し出す、スピード感に溢れたかなりカッコいい曲ですね。あともう1曲、全員で歌う曲がありますが、これはイマイチかもしれません。その他10曲はそれぞれがソロを取るのですが、こうなると個々の力量の差が現れてきて、バラつきが大きいように思います。
 4人の中で一番歌が安定しているのはドゥアンターでしょう。可愛らしい声でノリの良い若々しい歌を聞かせてくれます。彼女の歌であれば安心して聞くことができると思います。一番若々しくないのがジンリートカオですね。ルックス的にも何故このグループに入ったんだ?という感じです。ミニスカートにも無理があるように見えます。見た目通り歌もなんかおばさんっぽいですね。このグループにこの人は必要無いと思います。一番歌が下手なのはリンでしょう。この娘はハッキリ言って素人レベルです。声は可愛らしいのですが、それ以外はどうしようもなくて、ほとんど聞くに堪えません。ルックス的には一番良いと思うのですが、歌がこれではねえ…という感じです。残るリサですが、この娘も歌のレベルはかなり落ちます。綺麗なのですが、なんだか小生意気で性格悪そうな顔は、私の好みではありません。個人的には、歌はドゥアンターを中心にして、他のメンバーはコーラスを取るだけにすれば良かったのではないかと思います。
 私はこのアルバムをCDで買ったのですが、ハッキリ言ってこれはCDで買うようなシロモノではないでしょう。ルックス的にイケてる女の子達(一人を除く)がミニスカで歌い踊っているのを、VCDで見て楽しむものだろうと思います。このアルバムの購入を検討されていらっしゃる方は、VCDを入手されることをお薦めします。

ช่อมาลี 4 ใบเถา ・チョー・マーリー・4・バイ・タオ ・・・komta

現状のU2レーベルを代表するべくアルバムがこちらです。全曲ダンス曲、U2の得意とする内容ですからコレは堪らない出来に仕上がっていて、この4人、ジンリートカーオ、ドゥアンター、リン、リサーの張り切りようが溢れかえっています。4人で代わる代わる歌い継ぐ曲が2曲、ジンリートカーオとドゥアンターがそれぞれ3曲ずつのソロ曲、リン、リサーが2曲ずつと申し分ない配分。実力的に1枚上のジンリートカーオが強力で、ドゥアンターの可愛らしさの中にも臭みを染み込ませた歌唱、リン、リサーも言われるほど酷いものじゃ無いし、これはこれはいいアルバムを残しましたね。

プロモ曲の1曲目『สาว4ภาค』サーオ・4・パーク=4地方のサーオ(娘)となっている事から、4人の出身地を振り分けた配置(全員の出身地は未確認ですが。。)にした、全国ヒットを狙った曲か?いずれにしよ、4色の歌声を楽しめるので嬉しいですね。コノ曲でTVで生出演したのを2回ほど見ていますが、見ていて気が急いて落ち着いて見れなかったです。555+

コレ、ヒット具合によっては更にもう1枚出てくるでしょうが、どうかな。。。是非、もう1丁!お願いしたいところ。。次は、しっとりルークトゥンも入れて欲しいです。

試聴サイトはコチラで。『サーオ・4・パーク』です。
アルバム詳細はコチラ



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ヂョーイ・シリラック 『โสดไม่ได้ตั้งใจ』/ソート・メ・ダーイ・タン・チャイ ・・・komta

 このヂョーイはいまだにU2のリストにその名前が載っているので、一応U2所属としましたが、当アルバムのプロモーションはとうに終了していて(リリースは2547年)既にややナツメロ化しているかのようですが、このビッグ・ネームをU2としては離したくないのか、多分、再プレスし続けているのでしょう、まだ店頭にシッカリ並んでいます。生まれたのが2520年12月3日という事ですから、当アルバムは26、7歳の時のもの。ソレにしては可愛い過ぎるような歌い方、カマトトですがそれが上手く当たってか大ヒットしました。典型的なポップ・ダンス・ルークトゥン。タイトル曲の『ソート・メ・ダーイ・タン・チャイ』=一人身じゃいられない!を筆頭にイイ出来しています。このタイプの曲では最後に入っている『ชีวิตไม่สิ้น』チーウィット・マイ・シンも隅に置いて置くには勿体無い出来です。ダンス物意外でもスローなルークトゥンも2,3曲収録されていて『คนในหางตา』/コン・ナイ・ハーング・ターもプロモーションされて小ヒットしました。コチラは曲、メロディーからして女優が歌うルークトゥンという範疇を超えていないような気がしてますが。。そう、このジョーイ、歌手としてより女優としての方がその名前は一般的なんですね。しかし、思うに、このヂョーイ、女優が歌に手を出したという良くあるパターンとは、どこか違うような気がします。本業は女優の方だと思うのですが。。歌手としての力の入れ方が半端じゃないんですね。で、考えられるのは、最初から歌手と俳優、両方やれる素養の持ち主だったんじゃないかと。。で、歌の方はルークトゥンもさることながら、ポップスもやっていた筈で、これはほんの少しだけ聞いたことがありますが、詳細、更には現物(テープ、CD)等見た事が殆ど無く、話だけはイロイロと聞いて居ますが。。10年に満たない経歴でしょうが、時期によっては歌手、時期によっては女優と力のはいった時期がそれぞれあったのではないでしょうか、今現在はどちらかと言うと、女優の方が強いとう事だと思います。

このアルバム『ソート・メ・ダーイ・タン・チャイ』の後、去年(2548年)のTVドラマ『ラーチニー・モーラム』のヒットがあり、そのサントラ盤もヒットしたのは記憶に新しいというアレですが、これはストーリー自体がモーラム一座の中のモーラム歌手というシロモノですから、純度100%のモーラム/ルークトゥン物に仕上がっています。ポップ・ルークトゥンではないという事です。ドラマの中では一座のステージでモーラム歌い踊るシーンが沢山出てきましたが、女優ですからその役をチャンとこなすのが仕事です。なので、モーラム歌手を見事に再現、演じているのですが、もともとこの役割りは決して女優として演じただけとは言えないモノな訳で、その辺が複雑というか興味深いものです。このサントラ盤はU2から出した物ではなく(パシフィック・マーケティング・アンド・インターナショナルなる会社の制作。。)、以降U2からは何も音沙汰がなくなりましたが、多分U2としては更に続けて出して行きたい筈で、今年中に何かリリースされる可能性がありますので、楽しみに待ちましょう。か。

試聴サイト
『ソート・メ・ダーイ・タン・ジャイ』
アルバム詳細はコチラ


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จิ้งหรีดขาว วงศ์เทวัญ ジンリートカーオ・ウォンテーワン ・・・komta

 典型的なダンス・ルークトゥン歌手で、その実力はかなりのモノがあり、パッと出のヘナチョコ若手歌手は彼女の足元にも及びません。アルバムを通して90%がダンス・ナンバーであっても、まず飽きさせる事がないです。ダンス・ルークトゥンを一人の歌手で続けて聞くのって、結構ムズカシイものがありますが、このジンリートカーオはOKです。何でだろうと考えた事がありますが、歌がもう、上手いです!何て言うんでしょうか、ほとばしる歌心がそこに在るからか。。どう、歌えばいい気分になるかとか、その辺のコントロールが解かっているんでしょう。歌の懐も深そうですし、もう彼女に任しておけば何の心配も要らないと。。。

と言うのがU2から出す前にUPLレーベルから出したジンリートの姿。このU2からのアルバム『สาวห้าง...โปรดทราบ』/サーオ・ハーング...プロート・サープでは、スローなルークトゥンもアルバム内に配してバランスを取ったのかのような仕上がり。先行、逃げ切りでこれまでやって来た彼女もやや自在タイプへと変えてきているのかも知れません。
しかし、彼女の持ち味はなんと言ってもゴキゲンなダンス・チューン。アルバム・タイトル曲『サーオ・ハーング...プロート・サープ』に代表されるような楽曲がやはり一番似合っているでしょう。なにしろコノ手のモノ、ほんと上手いです。その辺は『チョー・マリー・4・バイ・ターオ』を聞いていただければ確認出来ます。ちょっとアパポーン・ナコンサワンの影響が出ているのかも知れません。アパポーンより解釈が新しいですが。。

知られている彼女のアルバムは、U2のこれと、その前の前出のUPLからのもの。さらにその前にも、こういうのが出ていたようです。更に更に、それ以前の経歴としてリケーやっていたフシがありまして、(こちら参照。ずっと下のほうです。)なんかホント深そうです。そう言えば、映画『モン・プレーング・ルークトゥンFM』でも、リケー役者兼歌手のグンとリケーの練習シーンとかで一緒に出て居ます。リケーからダンス・ルークトゥンまで、いやはや芸達者であります。リケーやっている時のジンリートはコチラで。。

と、当アルバムがリリースされたのが、2005年の5月のことですから、そろそろ次のアルバムが出てくるのではないでしょうか。。待ちどうしい限りです。

U2からのアルバム『สาวห้าง...โปรดทราบ』』のタイトル曲の試聴はコチラで。。



ジンリートカオについて ・・・ころん

 チョー・マリー・4・バイ・タオでは若い女の子達に挟まれて、一人だけおばさんっぽくてワリを食ってしまった感のあるジンリートカオですが、だからと言ってこの人の歌がダメだというわけではありません。決してうまい歌ではないのですが、それなりに聞かせる力は持っているようです。
 私が持っているアルバムは「SAO HARNG PLODE SARB」という作品だけですが、音楽的には何の工夫も無い、典型的な安っぽくてダサいルークトゥンと言えるでしょう。おばさんっぽくてダサダサのルークトゥンなんて、誰も見向きもしないシロモノに思われるかもしれませんね。しかしこの人の歌にはダサダサのルークトゥンが良く合うのです。まるで安食堂のおばちゃんがお客さんを楽しませる為に調子こいて歌っている、というような感じがするのです。その気安いというか、親しみやすい雰囲気がこの人の最大の持ち味と言えるでしょう。聞いている人の笑顔が見えてくるような、リラックスできる歌ですね。人の良さそうな歌は、なかなか好感が持てます。ただ、ルークトゥン特有のクセの強さはかなりありますので、初心者向けではないと思いますが、年増好きの方はお試し下さい。
 正直言うと、個人的にこのアルバムはこれまであまり聞いていませんでした。今回U2レーベル特集をするということで改めて聞き直したのですが、意外な掘り出し物を見つけた気分になりました。日本では決して一般受けするような人ではないでしょうが、タイ本国ではどうなのでしょうか?今後はチョー・マリー・4の時のように無理に若作りすることなく、相応の格好で相応の歌を歌っていって欲しいと思います。
ところでこの人一体何歳なんでしょうね?散々おばさん扱いしていますが、まさかすごく若いなんてことありませんよね?情報をお持ちの方はお教え下さい。


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อัมพร แหวนเพชร/アンポーン・ウェーンペー(チャ) ・・・komta

U2から1枚だけソロ・アルバムを出したこのアンポーン、同レーベルにしては珍しくもオーソドックスなしっとりとしたルークトゥンで魅了してくれます。聞けば直ぐ解かると思いますが、それなりの経歴の持ち主でしょう。当アルバムの以前にSURE Audio レーベルからも出しているようです。どうも、このU2とかUPLとかSUREあたりの歌手はあっちへ移ったり、こっちから出したりと忙しい事情があるようで、会社の方もその辺、結構、無頓着なのか、レーベルHPに他の所属歌手の写真が載っていたりして、面白いです。

私はこの手のオースドックスなルークトゥンも大好きで、いつまでも聞いていけるような気がして、なんか得した様な気分にもなります。なんか余り書く事も無いような気もしますが、貶しているんじゃなくて安心していつまでも聞いていられるような気がそうさせるのでしょう。気を急かせて書く必要を感じさせないと言うか。。こういうの1枚は家宝のように傍に何時もいつまでも置いて置きたいですね。出身はプムプアンと同じスパンブリーです。

試聴はコチラから。
アルバム主催はコチラ


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ดวงตา คงทอง/ドゥアンター・コントーン ・・・komta

このドゥアンターに付いては以前『音楽日記』に書いたので、それ以降新しいリリースも無いので書く事も余り無いのですが、折角のU2特集ですから、何か書かなくてはと言う気になってしまいます。明るく楽しいダンス・ルークトゥンも上手いし、スローもしっとりこなす事も出来るし、女性としての可愛らしさも充分持っているし、言う事ナシです。冒頭記事のところでも書きましたが、バランスがイイ。というと、なんかスポーツ選手みたいですが、ライブ上でも幅広いパフォーマンスが見えてきそうで、考えているだけでもワクワクしてきますね。

U2の女性歌手4人による、「チョー・マリー・4・バイ・タオ」でも、核となるのはジンリートカーオだと思いますが、キメはこのドゥアンターになるでしょう。他の2人(リンとリサー)は所詮、添え物。いや、添え物は添え物としての役割がありますので。。。U2は今後、このドゥアンターをどう扱っていくのか、これに掛っていますね。「チョー・マリー・・・」のアルバムがまだプロモーション中なので、ソレが一段落したら、出てくるであろうドゥアンターの新譜、こんなに待ちどおしいモノはないですね。

試聴は以下です。
『モン・ラック・ソムタム』
『フア・ジャイ・イン・マン』


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プイ・ルンティワーについて ・・・ころん

 先日「ころんのアルバム評~その2」で取り上げましたが、U2レーベル特集ということで、再び取り上げようと思います。私以外にプイのことを評価している人間なんて誰も存在しないように思いますので。タイ本国でヒットしているのかどうかも不明ですが、もしかしたらタイでも全く評価されていないとか?全く売れなくて、この1枚だけで消えてしまうなんてことが無いように祈ってます。
 プイの持ち味は、とにかく明るく楽しくコミカルに歌い飛ばすというところでしょう。基本的にはノリノリのダンス路線の音楽ですから、プイの歌は曲に良くフィットしています。そして聞く人を楽しませるということに徹しているかのような彼女の歌い口は、潔さや清々しささえ感じさせますね。それに結構肉感的な歌ですし、ジャケット写真なんかを見ると、ルックス的にもそこそこイケてそうな感じですので、日本の倖田來未みたいに「エロかっこいい」とか言われるような存在になって欲しいと思います。
 ところでこの人の歌い口について、前回ご紹介した時は、アパポーン・ナコンサワンに似ていると書きましたが、その後入手したジャネット・キャオのVCD(これ、素晴らしい!)を見て、どちらかと言えばジャネットの方に似ているという感じがしました。二人ともアパポーンみたいな芝居がかったわざとらしさは感じられませんので。プイにはジャネットほど徹底した芸人根性は感じられないのですが、接する者を楽しい気分にさせずにはいないという歌は、両者に共通する特徴だと思います。全然ジャンルは違いますが、昔ロジャーというアメリカの黒人ミュージシャン(故人)が、「俺は何が何でも絶対に聞いてくれる人を楽しませてやるんだ!」という意味の発言をしていたことを思い出しました。プイとかジャネットのアルバムを聞いていると、ロジャーの傑作アルバム「アンリミテッド!」を思い出してしまいます。まあプイ本人が聞く人を楽しませようと意識して歌っているのかどうか実際のところはわかりませんが、私は彼女の歌のあり方に、そのような意識を感じてしまいます。
 このアルバム、おそらく私以外は誰も評価しないでしょうが、個人的には今年聞いたタイ歌謡の中でもかなり良い出来だと思っています。プイ・ルンティワー、上々のデビュー・アルバムですね。今後はジャネットみたいに、更に重心の低いファンキーなルークトゥンを目指して欲しいと思います。まあ、今後があればの話ですが。

リウ・アージャリーヤー・ブサバー

彼女に付いては既に記事が在りますのでコチラ及びこちらを。

U2レーベル全体の試聴コチラからも出来ます。

シュアー・オーディオの3人娘/フォン、ブンター、アム

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左からアム・ナンティヤー、フォン・タナスントン、ブンター・ムアンマイ
 

 この3人の美女を使って、シュアー・オーディオはヒット街道をばく進しそうな勢いが生まれて来ましたね。

จะขอก็รีบขอ / ศิรินทรา นิยากร・ヂャ・コー・ゴ・リープ・コー/シリンター・ニヤーコン

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ネールーア ピージャー~と歌われる有名な歌いだし。。


先の記事、ルークトゥン映画『モン・プレーング・ルークトゥンFM』でこのシリンターの事思い出しまして、こうして彼女の為に一章立てました。

永遠の名曲『ヂャ・コー・ゴ・リープ・コー』です。

コノ曲、ルークトゥンのみならず、タイの歌謡史上、まぁ外せない歌のひとつと言えるでしょう。コレを書くにあたって、何人かのご夫人にコノ曲に着いて2,3質問したんですが、そのうちの何人かは、タイの歌なんてもう聞かないわよ!と言いそうなハイソーな方で、それでもコノ曲の事に関してチャンと何らかのコメントを出してくれました。やっぱり、この歌、知っているんだと。。となった訳です。

シリンター。当然大ベテランで、現在の活動状況等は余り聞きませんが、これまでの遺産といえる仕事をたっぷりと残して来ていますので、今から聞くとなるとそれらを聞く事になるでしょう。勿論、時代がかっているモノばかりですから、メンポー聞くような訳には行かないですが、それでも結構、現代に通じる歌唱を聞かせてくれます。その中で、コノ曲『ヂャ・コー・ゴ・リープ・コー』は“出来の素晴らしい曲はいつまで経ってもその輝きを失わない。”という言葉が本当に当てはまるモノだと言えるでしょう。私はコノ曲が街に流れていたころの事なんて知る由もアリマセン。だけど、1回聞いただけで、忘れる事が出来ない位の素晴らしいメロディーを持っています。私の記憶の中でコノ曲を最初に聞いたのがいつの事だか解かりません。意識して聞いた覚えがあるのは、ナット・ミリア(ラック・マイ・チュアイ・アライ!)がトンチャイの『フォー・フェーン』コンサートのイサーンでやったやつで聞いたのがあります。が、その時に『あー。コノ曲!』と思った記憶がありますから、多分それ以前にどこかで聞いたことがあったのでしょう。余談ですが、私はナットの仕事でこの時のコノ曲が彼女の残した1,2番の曲だと思っています。このナットは泣かせます。しかも、クチパクではなく生でチャンと歌っています!この時も思いましたが、古い曲な筈なのに、バック・アレンジを一寸現代風に変えただけで、まったく古さを感じさせない、いい曲だ!と思いましたネ。それとヤヤインもこの歌ともう1曲、シリンターの曲を昔話題になった彼女のルークトゥン・アルバムと『10P グラミー・ゴールド』で取り上げています。彼女もシリンター好きなのでしょう。ルークトゥン陣営ではSURE Audioの『シュワーチャチャチャー』の何枚かで誰かが歌っているようです。多分、もっとあるでしょう。。。

温故知新。まさにそれで、現在のポップ・ルークトゥンの模範とも成った曲、また誰かが取り上げないな~。と。

残念ながら本人のオリジナルを聞くことが出来るサイトが見当たりません。がMidi等でのメロディーはネット上に沢山あります。これでも充分感じがつかめるでしょう。コチラです。音が大きめに出るかもしれないのでボリューム調整を!

ศิรินทรา นิยากร
จะขอก็รีบขอ

ルークトゥンの華② 南国の歌姫・アンダー

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最近のルークトゥンの流れ、とでもいうのでしょうか・・・R-Siamから出ている女性歌手は、みなさんどなたも美しく、爽やかで、ルークトゥン(田舎歌謡)のもつ泥臭さ、ひたむきさといったものが非常に洗練された形で表現されているように思います。私はタイ在住時、バンコクに住んでいたのですが、な~んとなくですがバンコクっ子って、田舎蔑視の傾向がある・・・と思いませんか?特に北部よりも南部に対して・・・。言葉も分かりにくいし、外見もなんとなく濃いし・・・男性からみたらやっぱり南部の女性は「色黒」=「興味薄」という暗黙の了解があるのかなぁ・・・なんて勘繰ってしまいますね。このアンダーという歌手、VCDを見ているとやたら海や自然の描写が目立ちます。ジャケット写真も貝を使ったアクセサリーを見に付けていますし。そしてまっすぐな黒髪、やや色黒、ほりの深い顔立ち・・・南部の出身だそうですが、大自然のなかで優雅に美しく歌い舞う姿はバンコクっ子からみた南部のマイナスイメージを見事プラスイメージにかえることに成功しています。そして肝心の彼女の歌・・・まさに海が似合う「爽やか系」といったらいいんでしょうか。ちょっとハスキーで低めの声は真っ青な海、紺碧の空、灼熱の浜辺に吹き抜ける一陣の涼風・・・開放的な南国リゾートがぴったり当てはまる、そんな感じです。楽曲のほうはどうでしょう。今年の4月に発表されたアルバム「アンダー 2」では、ファーストアルバムで見せた爽やかさはそのままに、ますます洗練されたルークトゥンを表現してくれています。前作よりもより斬新なアプローチがいろいろとありますね。しっとり聴かせる曲あり、ロックな曲あり、またノリノリのダンスナンバーもあり、そうかと思えば民族楽器を使った民謡チックな曲あり、それらがどれも海や海岸、砂浜をバックに撮影されており、聴いても観ても楽しめる一枚となっています。いや、これは是非見て楽しんで欲しいですね。歌唱力にそれほど秀でたものがあるようには思わないのですが、愛らしい顔立ち、抜群のスタイル、さまざまな種類の楽曲をそれなりに歌いこなす歌手魂とでもいいましょうか、もうすぐじめじめした梅雨を迎える日本に住んでいる身としては、気分転換に抜群の一枚です。
ちょうどR-Siamのサイトに彼女のインタビューが載っていたので、ちょっと読んでみたのですが・・・ヨン様並みにファンを大切に思っている姿勢には好感がもてました。また今回のアルバムは彼女自身かなり自信作のようです。彼女も語っていますが、本当にさまざまなジャンルの楽曲に触れ合えたことが楽しかったようです。作詞も自分で手がけるようですね。今回のアルバムに彼女作詞の曲が一曲だけ収録されています。インタビュー内でも「ファンのみなさんに聴いてもらいたい曲」として、また自分が一番思い入れがある曲として挙げています。歌詞を見てみると・・・意外としっかり「ルークトゥン」してますね・・・。故郷を離れて暮らす自分だけど、生まれ育った農村を忘れない・・・といったそんな歌「マイ・ルーム・バーン・ナー」ですが、楽曲も本来のルークトゥンの姿をきっちり踏襲していて、派手さはないけれど心に響くいい曲です。本人の意向とは別にプロモ曲が別なのもご愛嬌。アルバム1曲目「サタイ・サトー(サタイは多分、「スタイル」だと思うのですが・・・)」、これは文字で説明するよりも聴いてもらうほうが分かりやすいと思うのですけど、思いっきり南国ムードをかもし出しています。ハワイの映像をみてハワイアンギターのエロティックな音色を連想するのと同じように、この曲を聴けばタイの南部リゾートの青い海、青い空、雄大な自然が目に浮かんできますね。歌詞の中にも「南」という言葉が多用されていますし。まぁ普通に「ルークトゥンとはこういうモノ」という価値観で聴くとはじめは「なんじゃこりゃ??」となるでしょうが(だってテンガロンハットなんかかぶってるし)、何度も聴いていると、Vの美しい自然とあいまってこれがまたしっくりくるのです。子供達と一緒になって海岸ではしゃぐ彼女の姿は・・・きっと歌手になっていなかったらこんな感じで毎日を過ごしていたのでしょね・・・。元気溌剌、幸せ一杯で観ているこちらも元気になれます。あえて欠点をあげるとすれば・・・やはりその歌唱力でしょうか・・・。決して歌が巧くないということではないのです。さまざまな歌手の色とりどりな個性の前では、ちょっと主張が薄いかな・・・また楽曲や彼女自身の外見的なものが、現在の「ニューウェーブ系ルークトゥン」の流れからはちょっと外れているような気も。歌うことに対する情熱もあり、新しいことに挑戦することに躊躇するタイプではなさそうなので、このまま埋もれていくことなく新たなルークトゥンの可能性を探っていける歌手になって欲しいです。現在のR-Siamから出ている女性ルークトゥン歌手が(たとえばイン・ティッティガーンなど)都会的に洗練され作り上げられた美しさ、楽曲で勝負しているとすれば彼女はまさに対極。派手さはないけれど質素な美しさとオーソドックスながら心にいつまでも響く楽曲で勝負です。一曲国民的大ヒットでもすればいいんでしょうけどね。あ、でもそうなってしまったら、今の彼女の魅力が薄れてしまうかもしれませんが・・・。ルークトゥン初心者の方にも、いろいろなジャンルを取り入れた楽曲は聴きやすいのではないかと思います。なかなかの美人ですし・・・。VCDの画像も、南国リゾート風の爽やかな雰囲気がよくでているので、ぜひ梅雨のお供にいかかでしょうか。
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น้องจ้า /บาร์ เกศยา ・ ノーンジャーとバー・ゲーサヤー

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いや、コノ2人がどうしたという話じゃありません。ただコノ写真を載せたくって。。なんか応援したくなりません?

もう一度、コノ2人の試聴リンクを張って置きます。
ノーンジャー『ปลื้ม...ป่วนใจ』プルム..プアンジャイ
バー・ゲーサヤー『เปิดบัญชีรัก 』プァート・バンチー・ラック

บอกรักภาษานุ่น /นุ่น รมิดา ・ボーク・ラック・パーサー・ヌン/ヌン・ラミダー

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 R・Siamから出たての新譜です。アルバム・タイトルは『ボーク・ラック・パーサー・ヌン』=ヌンの言葉で愛を伝えたい。歌手名はヌン・ラミダー。ご覧の通りの美人さんです。このヌン、新人では無いですが、ソロとしては初という事になります。以前にTVでルークトゥン・ドラマで女優やっていまして、女優もルークトゥン・ドラマに出演があれば歌います。そのVCDがコチラです。「テー(プ)ティダー・ローンガーン」。そう、あのトーン・パッカマイがグラミーからRSに移籍しRS初のソロを華々しく出したにも拘わらず、直ぐにこのドラマに出演が決まり、いきなりルークトゥンを歌わせられた、あのドラマです。共演は男優のヌン・ソンラーム、タッチ、更に歌手のトーイ・ムアクデーンも出てました。これに当のヌン・ラミダーも出ていまして、そのサウトラ盤に収録された『セーン・カナーング・コーング・フア・ジャイ』、これがまた実に初初しくも、女優が(シロートが)歌ったルークトゥンとして、なかなか捨てがたい出来でした。コレですね。
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しかし、このヌン、それ以前にもドラマに出ていまして(本業ですから。。)そのドラマもルークトゥン・ドラマ。コチラは私は全然知らなかったですが、そのサントラ盤がコチラ。「ルークトゥン・ハーン・ソーング」というので、コレには今をトキメクR・Siamのイン・ティティガーンも歌っています。というのが彼女のコレまでの知らされている仕事ですネ。

さて、先のドラマ収録曲『セーン・カナーング・コーング・フア・ジャイ』。ココまで歌えるなら(勿論、ホンモノの歌手と較べられないモノですが。。)1枚ソロ・アルバムを出してみようと、考えるのがRS/R・Siamの制作陣でしょう。で、歌よりも見た目で勝負!というアルバムが1丁上がり!という訳です。しかし、それなりに仕上がっているとすれば、コレは一寸マニア心をクスグリます。後で探そうとして苦労するタイプのモノになるでしょうから。。
試聴サイトは本家R・Siamのコチラに。2曲だけ、しかも途中までですが。
近いうちにhunsa.comの方で全曲試聴出来るようになる筈です。気になる方は各自チェックしてみて下さい。

という事で見た目で勝負なので、今回はサービス・フォトを乗せて起きましょう。サムネイルにしておきますので、クリックしてお楽しみ下され。
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นุ่น รมิดา

プムプアン寺

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先のプムプアンの記事のコメント欄で話題になった、プムプアンを祀っているお寺に関連した記事がルークトゥン情報紙『ルークトゥン』にタイムリーにも載っていたので、コチラにも載せました。正式なお寺の名前は「ワット・タップグラダーン」と言うそうな。チャングワット・スパンブリー、アンプーン・ソーンピーノーンに在るそうです。

#hanaさん、ココでしたか?

それと大分前のニュースで、マイ・ジェリンプラのプムプアンのカヴァー・アルバムの功績と成功を表す、マイの銅像が彼のスパンブリーの同寺に建てられたというのが在りました。ソースは以下です。
http://www.dailynews.co.th/entertain/each.asp?newsid=63130

#私個人は件のマイのアルバム、あまり評価してません。マイはスナリーのカヴァー・アルバムを出した方が似合っています。チャバ?

ころんのアルバム評~その6 ジャネット・キャオ

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 今回はジャネット・キャオのアルバム「OH YEA」を取り上げます。ルックス的にちょっときついので避けてきた歌手なのですが、個人的によくお世話になっている某ネット・ショップの店主さんがジャネットをお好きだというのを知って、是非聞いてみたいと思っていました。その方は前作の「NGERN TUA DIEW」を推薦されていたのですが、今回はこちらで。
 それにしてもこのアルバムはカッコいいですね。音楽的には基本はもちろんルークトゥンなのですが、重心が低くてスピード感溢れるファンキーな音作りが素晴らしい!派手に鳴りまくるハードロック風のギター、ブンブンうなるベース、手数の多いドラムを軸にして、殆どハードロックバンドの編成でルークトゥンをやっています。もちろんハードロック的な要素だけではなく、いかにもタイ歌謡といった要素もきっちり入っています。タイ色豊かなハードロック風ルークトゥンとでも言えばいいでしょうか?そこにジャネットのソウルフルな威勢のいい歌声が乗ってくると…もう最高ですね。とにかく文句無しにカッコいいルークトゥンだと思います。
 音作りのカッコよさもこのアルバムのポイントですが、その音作りを十分に生かしてこれだけの魅力的な音楽に仕立て上げたのは、なんと言ってもジャネットの歌の力量があってのことでしょう。この人、歌はとてもうまいです。歌い口にやや硬いところはありますが、抜群にノリが良くて洒落っ気があり、しかも適度な色気も感じさせるという、かなり実力派の歌手だと思います。しかも芸人根性溢れる歌手ですから、とても親しみやすいですね。彼女の歌を聞いていると「さあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!みんなわたしの歌で楽しんでちょうだい!イヤなことも忘れて踊っちゃってちょうだいな!」なんて言われているような気がしてしまいます。この人の音楽は、活力溢れるタイの民衆のパワーを体現しているような気がしますね。私はこのパワーが、例えばミニ・オールスターズの「ララマン」とかパパ・ウェンバ&ヴィヴァ・ラ・ムジカの80年代の作品とかがもつパワーに良く似ていると感じています。まあこんなことを言ってどれだけの方に通じるのかわかりませんが、要はパワー溢れる素晴らしい大衆音楽だということです。
 タイ歌謡には活力に溢れたものが多いと思いますが、中でもこのジャネットはトップクラスのパワーと楽しさを持っているのではないでしょうか?私はこういう芸人根性をしっかりと持ったパワフルな歌手は大好きなのですが、みなさんはいかがでしょうか?個人的には大いに推薦したいアルバムです。

モン・プレーング・ルークトゥンFM

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この所、FM局がらみの話題が出ましたが、それで思い出したのがこのVCDムービィー『モン・プレーング・ルークトゥンFM』。これ2002年に出ているようですから、今から4年程前の事。。。私が手にしたのが確か2年半位前の事だったか。。その出演者を殆どルークトゥン歌手で賄ったモノで何処の街にも在るVCDショップ・メンポンとルークトゥンFMが制作。映画の冒頭からして田舎でFM放送にチューニングを合わせるところから始まるように、話のベースにFM局があって、そこから夢のような(否、現実として描かれていますが。。)ルークトゥン歌手総出演な、ファンならワッワッ!キャキャ!となる事必至の実に楽しい映画です。一応、コメディー映画分けになっていますが、ルークトゥン・ファンにして見れば、コレハコレハ大変貴重なモノと写るでしょう。話の展開はメンドーくさいので割愛しますが。。555 暫くぶりで見たら、なんとこんなにも沢山の歌手が出ていたなんて、初めて気が付きました。以前はこんなに歌手の事知らなかったんだ!という事になりますね。映画の最後に出演歌手全員の登場シーンがクリップ画像で出てきますが、それにしても凄い顔ぶれだったんだという事です。以前もビッグ・ネームのスナリーとかアパポーンとかインヨンとかルークノックとかとかは認識していましたが。。。以下にそういう点からとか、面白いシーンとかをキャプチャーしましたのでお楽しみ下さい。

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ベラぶりを発揮するスナリーと『ジャ・コー・ゴ・リープ・コー』のシリンター。

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左がジアップ・ベンジャポン、右がドゥワンチャン・スワンニー

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左からエーカラーチ、ジンリートカーオ、クン。

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左からポンサック・ソーンセーン、ピンパー・ポンシリー、ひとり置いてインヨン。

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ユイ・ヤートユにサインをせがむダムロン・ウォントーン

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エー・ポッシャナー

もっともっと面白いシーンが満載ですが、こんなところで。。。

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プムプアンのコンサート・アルバム

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 プムプアンの録音物は既に再発、復刻したものを大体揃えると新たに買うという事をしないのが普通でしょう。新たに録られた何て事は無いのだから。。。しかし、いつも行く地元の店の一番上に展示されているプムプアンの見慣れないアルバムを見つけ、そのタイ語で書かれたタイトルを読むと『コンサート』となっているでは!やや慌てて店主に聞くと「そう!サデーン・ソット」と言うではないですか。プムプアンのライブ・コンサート・アルバムというの有っただろうとは思っていても、実際に手にしたのは私は初めてでした。さて、そのアルバムの紹介です。

 コンサートは最初の曲の前奏が始まるとダンサーがダッーと出てきて踊り出します。と、プムプアンが歌い始めますが、ステージの外で歌っていてなかなか姿を見せません。時計を見ていると、1分過ぎ、2分過ぎ、3分過ぎても歌はステージ上に流れてはいるのですが、姿を一向に表しません。少し、不安になりました。このまま出ないんじゃないの?と。。良くありますからね。いんちきなつくりの物って。。4分過ぎたところです。ウォー!出てきました。さすが女王です。ずっーとステージの外で歌ってたんです。

 そうして1曲目が終わると、マイクを手に観客に向かって話し出します。「今日は体調がよくないんです。先日、イサーン方面へ公演へ言ったんですが、物凄く暑くって汗をかいたんですが、そのまま車の中でクーラーを掛けて長い事居たら、すっかり調子を崩しちゃって。。医者にも行って血液を見てもらったんですが。。。どうも、調子がイマイチなんです。。。」と話しながらも、きっちりとスローなルークトゥンを歌い上げます。やっぱ、ライブ・パフォーマンス上のプムプアンって異様な歌唱を魅せてくれます。

この制作物、例えば現在のグラミーがインパット・アリナーでやったコンサートをアルバムに制作した様なものと較べると、悲しくなるくらい低予算で作られています。音は酷い、照明は暗いし、ステージ構成も只やっているだけという感じで。。。しかし、だからこそチョット異様な迫力のようなモノがあります。ましてや、女王プムプアンの貴重なライブ・パフォーマンスがココで見られるのですから。。。更に、いつのものかという情報が全然出ていないです。晩年であろう事は想像出来ますが、これは当時のことを良く知っているタイ人に見せて、聞くほか無いんじゃないでしょうか。

アルバムは2枚構成になっており、後半、プムプアンは簡単なリケー物も見せます。そして、彼女の晩年の有名ポップ・ダンス曲を披露して終わりますが、コンサートが終わりカメラが引くと帰り支度の観客の後姿が写るんですが、むしろこの映像がナマナマしく見えて仕方が無いです。過去の貴重な映像なんだと実感させられて。。。


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試聴サイトは無いみたいです。曲目等の詳細はコチラから。。

ルークトゥンはコレ1台で全てOK!

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 チョット興奮気味です。555+ 今、FMルークトゥン・マハナコーンの番組を聴きまくりながらコレ書いています。シリポーンの例のモーラム・コンサートのアノ曲に続いて女性DJがラヨーんの視聴者となにやら電話で話をしています。と、今度はイン・ティッティガーンが掛かかりました。ところで、この写真のハード、どんなだか想像できます? 7in ONE。。即ちラジオ(FM,MW,SW,TVchannel),TV,CD,VCD,MP3,ゲーム、カラオケの使用が可能!いいですか、具体的に話すと。。買ってきたVCDカラオケを見聞きし、ついでにマイクをつないでカラオケの練習!勿論、普通に音楽CDもOK,更にMP3もTV画面で曲目リストを見ながらリモコンで例えば一気に88曲目にスキップして聞けるし、時間を見れば“オー、深夜プロモTVの時間だ!”とTVに切り替え、新譜Vのチェック。そんな風に一日中ルールトゥンにハマっていたら、流石に飽きてくるでしょう、そうしたらゲームで気分転換。コントロール2つ付きですから対戦ゲームもOKと。。。どうです、このアナログ・ワールド!

先ほどBig-CでB3990で売っていて、思わず購入してしまいました。これで家の中で、海に山にどこでもルークトゥンが聞ける。何を言っているんでしょうか、私。5555555+

#コレ、デイリーのロゴ付けてデイリー謹製、ルークトゥン専用再生装置として売り出そうかな!!!

โอ สายัญ & เอ สัญญา/オー・サーヤン&エー・サンヤー

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 O(オー)とA(エー)のこの双子の兄弟、紹介が遅くなってしまった。このアルバムはマスター・テープからの2枚目、昨年の10月に出ていてもうノリノリの時期は過ぎてしまったんですが、まぁ、イイでしょう。マスター・テープというとヂンタラー、ノック・ポンポナーが所属するレーベルで、深夜にプロモ番組を持っているので、CD買わなくても新プはいつも耳タコ状態です。1枚目の宣伝文句が今でも耳から離れない。曰く“コン・ジョン、コン・イサーン。。”=貧しきイサーン人の為に歌います。。と。2人のお顔を見れば、オー、田舎のお兄ちゃん!!というムード満点で、いやがうえにもムードは盛り上がるというモノ。しかも得意としているのはモーラムで、これが上手い!雰囲気造りなら任しておけ!と言わんばかり。現代モーラム歌謡の最先端を突っ走っている感じが強力です。このモーラムは2曲目の『แสนห้าฆ่าพี่』/セァーン・ハー・カー・ピーが代表曲。他には『สาวโอท็อป 』/サーオ・オートップ(OTOP)とかの題材も面白い。しかし、段々とルークトゥン寄りの選曲も視野に入れてきている事は否めなく、プロモ曲も『สะอุกสะอุย 』/サウック・サウイッを盛んに使ってきていました。しかし、これも上手い!まぁ、コンサートではモーラム中心の選曲になると思われますが、コンサートでもモーラム歌わなくなると、この兄弟もイサーンだけじゃなくてタイ中に認知された、という事になるんでしょう。。。

日本人から見ると好みが分かれること必至で、『臭すぎてダメ!』となる方が多そう。ソムタムのパラーみたいなモンで、その臭みが旨味なんですから、是非ともその臭みを消さないようにしていただきたいですネ。「オラッ!そこのコン・イープン邪魔だ!」ってね。

試聴は代表的モーラムの『แสนห้าฆ่าพี่』/セァーン・ハー・カー・ピーがコチラ。ルークトゥンの『สะอุกสะอุย 』/サウック・サウイッがコチラです。

他のアルバム。。
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1枚目とノック・ポンポナーとのベスト物。

オー!パメラー!

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パメラーとデーウィット

『ルークトゥン』(ルークトゥン情報紙)に、久し振りにパメラーが近影写真が出てきました。5月1日に行われたビア・チャンとグラティンデーンがスポンサーとなったフリー・コンサートです。場所はクルンテープのバーンケーン。(知らなかった、こんなのが在ったなんて。。)
上の写真のパメラーとデーウィットの他は。。。ポンサック・ソンセーン、ヨートラック、セーリー、インヨン、ノップラット、サンティ、ルン、オート・フォーエース、ジェァツト、オー・サーヤン&エー・サンヤー、ダーオ・マユリー、アーヂャリーヤー、ピムパー、エー・ポッシャナー、ジアップ(ベンジャポーン?)、エーム、ケァート(ラッタガーン?)、ジョーナス、クリスティー、メァーム、バン(プ)、スダー、ノーンプン、ノーンジャー、トップ・ヌワッポン.....と知らない名もありますが、ベテランから新人までコレだけ揃えば、いう事ナシですね。タイはこういう大きなコンサートが飲料系会社がスポンサーになって、よくフリー・コンサートがあるので嬉しい限りですね。

VCDカラオケに登場する女優をチェック!

 息抜き企画です。あくまでも歌手の歌が一番重要なのは当然の話なんですが、今やVCDでのミニ・ドラマの出来がヒットに大きく影響する事も多々あると思う今日この頃です。今日はそんなミニ・ドラマに登場してきた女優さんにスポットを当ててみようかなと。こうしてみるとやはり隣のお姉さん的な方が多いように思えますが。。。

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上がシリポーンの『コープ・ジャイ・ティー・ハー・ジュー』でのパッタイ屋のお姉さん。街のヤクザに屋台の場所を追い立てられて。。。
下がラチャノックの『キアン・ファン・ジャイ・カーング・ファー』で家族の為にクルンテープで働きながら、田舎に家を建てるという頑張りが。。。同じ女優さんです。甘さを取り除いた美人。

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ピー・サデゥー『サオ・カッポーン・ヒエン』で学校の帰り道で茂みに入って遊び着に着替え、家を省みない不良少女のはまり役です。で、この子がパン(チ)の『イン・クワー・シア・ジャイ』でパン(チ)のボーイ・フレンドを奪い取る役をやったんですネ。

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オー・サーヤンとエー・サンヤーの(そう言えば、この双子のモーラム兄弟の紹介を未だやっていない・・)『セァーン・ハー・ター・ピー』で、嫁入り前のタイ式結納でのすったもんだで登場します。カワイ美人系。


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タ・キティサックの『ウォーン・コー・ハイ・ロー・シー・ピー 』でクルンテープに恋人を送り出し、田舎で待つ役を。。。

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ジャカジャンの『ムアライ..ジャイ・ゴ・ロー』でおさな馴染みの引越しを見送り。。。この子は他でも見たような気が。。。


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hanaさんの記事のクンの『カート・カオ・ラオ・ユー』で幼い娘を女手一人で育てる厳しい状況を好演。某漆黒氏のオキニ。

と、こんな所でしょうか。。。手元にVが無くて出来なかったものが多々あいます。次回かな。。。 

ワラヌチ・プッタチャートの全アルバム発見!!!!

                          

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  ちょっと大袈裟なタイトルで、しかも実際にアルバムを入手したと言う話では無いので恐縮しますが。。。もしかしたら、私が一番好きなのはこのワラヌチ・プッタチャートではないかと自問自答する位な女性ルークトゥン歌手。彼女は現在までグラミーから既に4枚のソロを出しているのですが、その1,2枚目というの未だお目にかかった事が無かったんですが。。そう言えば、当Blog内の「試聴コーナー」にワラヌチの曲1曲もリンクアップしていなかったよなと思い出し、ジャやるかとG"Member"からวรานุช พุทธชาดを検索欄にコピペしてやったところ、4枚のアルバムが出てくるではないですか。ん?エッ!!!!全部アル!?そうです、彼女の4枚のソロ・アルバムが全部、置いてあるではないですか!!!!ジャケ写が小さいのが残念ですが、初めて見る最初の1,2枚目のジャケ写だけでも、私の胸の内はこ踊りしています。試聴可能曲は全曲ではなかったですが、1枚目が4曲、2枚目が2曲だけですが、それでも全然イイです!!!!更に発売日が26 ตุลาคม 2543・・6年前のトラーコム(神無月)/26日となっています。しかもコレでいくとコノ2枚同時に出た模様で。。うーん、当時から脅威の新人として紹介されたのかな?否、そうでしょう。決まってます!で、踊る心を抑えながら試聴したところ、コレが素晴らしい!!!!さぁ、皆さんも直ぐすっ飛んで行って聴いて見てください。以下のページからวรานุช พุทธชาดをコピペして直ぐ右の検索をクリックです。ご堪能下さい!

 http://www.gmember.com/music/new_album/index.php


尚、以前『音楽日記』で書いた彼女の記事もまだという方はどうぞ。。以下です。

 http://star.ap.teacup.com/krungthep/98.html
#ディーさん、知ってたァ~?

ころんのアルバム評~その5 エーム・インティラー

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 これは先日komtaさんが取り上げていらっしゃったアルバムですが、そのコメント欄に書くにはちょっと長くなりそうなので、ここで取り上げさせていただきます。komtaさんとのクロス・レビューと思っていただければよろしいかと思います。
 で、この「SUPER SATOR」ですが、これはなかなか聞き所の多いアルバムに仕上がっています。2曲目の「YHARK LHOB BANN」や3曲目の「SAO SAMILHAR」なんかは、音楽的にはインドネシアのクロンチョンとかダンドゥット、そこから更に広がってインド洋の音楽あたりの要素まで含まれているように聞こえる実に優雅な曲ですので、個人的には非常に興味深いですね。他にもインドネシア歌謡っぽい曲や、子守唄みたいな優しくて切ない曲があったり、都会的なポップス感覚の曲があったり、弦楽四重奏みたいな伴奏を使った、まるでR.SIAMのケァート・ラッティガーンが歌いそうなマイナー調の美しい曲があったりと、音楽性の幅広さは注目に値すると思います。サウンド的にも広がりのある空間を感じさせる音作りで、全体的に非常にゆったりした感覚の作品に仕上がっています。決してうまいとは言えない舌足らずな子供っぽい歌声がこの音作りと合っていますし、聞きやすいポップな曲が並んでいますので、これはルークトゥン初心者にはお薦めしやすいアルバムですね。
 komtaさんはエームの歌い口がR.SIAMのアンダーに似ている曲があるとおっしゃっていましたが、私はどちらかと言うと同じR.SIAMでもジアップ・ベンジャポーンに似ているように感じます。この人の歌い口って、ジアップほどド演歌ではないにしても、さりげないようでいて結構演歌調だと思います。アンダーに似ているのは、都会的な感覚の洗練されたサウンド・プロダクションの方だと思っています。どちらにしてもこのアルバムを聞く限りではkomtaさんがおっしゃる通り、この人はR.SIAMにいてもおかしくない歌手だと思います。まあ所属がU2であろうとR.SIAMになろうとそんなことには関係無く、今後の活躍を大いに期待したい歌手ですね。

アパポーン・ナコンサワンが暴れ出しそう!

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「ルークトゥン・ドット・コム」に出ていたニュースですが、アパポーン・ナコンサワンが6月のFIFAワールド・カップの応援歌?を出すみたいです。しかし、このアパポーン、ワッカイですよね!!!
共演するのがファランの2人組みです。コレって、チョット前にタイでデビューしたナンとかいうお二人さんですよね。 

新カテゴリーと新ライターの紹介

 この直ぐ下にある記事なんですが、新しいカテゴリーを作りました。カテゴリー名は“hanaのルークトゥンの華”としました。いつも、明快なコメントを付けて下さっているhanaさんですが、新しくライター陣に参加してくれました。hanaさんは女性ですので、男とは違った感性で楽しい記事を期待できるでしょう。
hanaの“ルークトゥンの華”をお楽しみに!

ルークトゥンの華①・・“パン(チ)とクン・ブッサヤマスを較べて・・”

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 ルークトゥンとポップス・・・きっとそれらの違いを明確に説明することは不可能でしょう。それぞれ聴く人が「これはルークトゥンだ!」「これはポップスだ!」と感じればいい、ただそれだけのことなんですから。とはいえこれらの間にはなんとなくではありますが「境界線」のようなものがあり、それぞれのカテゴリ内でさまざまな歌手が日夜生まれは消えていき、同様にさまざまな曲が日夜生まれては消えていくわけです。
そんな曖昧な関係のルークトゥンとポップスではありますが、たま~に、「これはまさに境界線上にあるのではないか?」と思わせる歌手や楽曲があるのも事実・・・。今日はそんな「ボーダー上の歌手」を2名取り上げてみようと思います。

 ひとりめは、若手歌手「PUNCH」。外見からみても分かるように、とにかく「普通」っぽさを前面にだしたアイドル歌手。男性からみたら「妹的」存在でしょうか?!色気は少ないけど、どこにでもいそうだし、手も届きそう・・・そんな感じでしょうか。そんな彼女ですが・・・歌わせてみると意外と「かわいさ」の度合いが低いのです。ちょっとハスキー目な声がなんとなく「苦労人」ぽく感じられるのでしょうか??楽曲にもやや問題ありです。曲が悪い、というのではありません。なんていうかこう「若いアイドル歌手が愛嬌たっぷりに歌う」華やかさ、というものがやや薄め・・・キャリアウーマンのお姉さんたちが、仕事を終え帰ってきて、自分の部屋で聴きながらついついじぶんの境遇と重ね合わせてしまう・・・そんな感じでしょうか。アルバム「プーイン(グ)・クラーン(グ)・サーイ・フォン」を聴いてみると、アルバム内ではロック調あり、聴かせるバラードありなのですが、どうも「ポップス風の味付けをフルに施したルークトゥンアルバム」を聴いているような感じなのです。プロモ曲である「イン(グ)・クワー・シアヂャイ」を聴いてもそう。彼氏に振られて自分を必死に納得させようとしている心情が切々と歌われているのですけど、「ここでこう『こぶし』がはいったらもっとイイのに!」とつい思ってしまう、そんな歌い方、表現の仕方なんです。企画モノとかでもいいからルークトゥンを歌って欲しい、きっとズバリ、はまるはず・・・そんな期待をついつい抱かずにはいられません。

 そしてもうひとり、クン・ブッサヤマスですが・・・彼女はまぁ、現代風オーソドックスな歌手の外見をしています。スラリとして色白、万人受けするようなめっちゃ美人、というわけではありませんが、そこそこ中の上、といった感じでしょうか。クラスにひとりくらいはこういった感じのコ、いますよね。一応カテゴリ上はルークトゥン歌手、ということですが、これがなかなかの曲者なんです。
アルバム「カート・カオ・ラオ・ユー」を聴いてみると・・・個人的にはそんなに期待して聴いたアルバムではなかったのですがこれが非常に個性的!独特の表現力があるのです。コミカルな曲はコミカルに、聴かせる曲はじっくりと・・・。歌が巧い、というわけではありません。声もどちらかというと普通の声だし、これといって特徴はないのです。それなのになぜかそれぞれの楽曲が持つ「良さ」というものを存分に引き出すことに成功しているのです。案外、下積み期間の長かった歌手なのかもしれませんね。客の反応をみて瞬時にアドリブ的な歌い方ができる、そういった感じでしょうか。ライブで彼女の歌を聴いてみたいなぁと思わせる歌手です。本人もきっとそういった「客の反応」を楽しめる、余裕のある歌い方ができる歌手なのでしょう。たかだかアルバムでは彼女の真価は量れない、そんな感じがします。そんな彼女のアルバムを一言で表現するならば、「ルークトゥンの味付けをフルに施したポップスアルバム」というところでしょうか。それこそセクシーな振り付けで愛嬌たっぷりに華やかなポップスを歌わせても、きっと持ち前の表現力でしっかり聴かせてくれるでしょう。クルンテープのオシャレな若者に人気が出そうな歌だって、きっと歌えるはずです。

 ここまで読んでくださった方は、もうお気づきでしょうけど、今回紹介したパン(チ)とクン、非常に似通った状況にあるのです。ふたりの立ち位置は正反対の場所なんですけど、やってることは非常に似ているのではないかという・・・。パン(チ)が「ポップス歌手の歌うルークトゥン」ならばクンは「ルークトゥン歌手の歌うポップス」。二つの音楽ジャンル上に跨るボーダーを、うまいこと乗りこなしているように思うのです。言ってみれば日本の「ニューミュージック」のようなものなのかもしれませんね。ポップスにはなりきれないけど演歌じゃない、演歌にはなりきれないけどポップスじゃない、みたいな・・・。そう考えると、日本の「ニューミュージック」をやってる人たちはコアなファンのもと非常に息の長い活動をされていますから、彼女達も末永く、大ヒットはしないかもしれないけどカラオケにいくと誰かが必ず歌う・・・といったような歌手に成長するのかもしれませんね。いずれにせよ、先が楽しみな二人です。



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件の2人の曲の試聴サイトです。
パン(チ)・・ยิ่งกว่าเสียใจ  พั้นช์コレを下の検索欄にコピペしてジャケ写をクリックして5曲目です。

クン・・・・ขาดเขาเราอยู่ リンク先変更済!

ころんのアルバム評~その4 スナーリー・ラーチャシーマー

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 今回はスナーリーの2枚組30曲入りのベスト盤「HIT DON JAI」を取り上げます。何故かはわかりませんが、タイ歌謡を聞く前からスナーリーの名前は知っていました。ですのでタイ歌謡を聞き始めた時、すぐにスナーリーのCDを購入しました。それがこのアルバムです。どんなに素晴らしい歌手なのだろうと、ワクワクしてCDプレーヤーの再生ボタンを押したのを覚えています。ところが聞き始めてすぐにワクワク感が「あれ?」という感じに変わってしまいました。何故かと言うと、この人の声には華が無いのです。丁寧に歌っているのはわかるのですが、如何せん声に魅力が乏しいように聞こえるのです。日本の昭和の名曲みたいな雰囲気の曲があったり、童謡みたいな可愛らしい曲があったりと、曲には恵まれているように思いますが、それを生かす声には聞こえなかったのです。その後スナーリーの歌を聞こうとは全然思いませんでした。
 ところがある日のこと、関西にあるワールドミュージックの店に入った時です。そこの店主にスナーリーがカラバオの曲を歌ったCDがあって、それが凄く良いと薦められました。試聴させてもらったところ、これが非常に良いのです。スナーリーのあの声がカラバオのメロディーを歌うと、実に素晴らしい。まさに目からウロコという感じでした。他にもスナーリーの昔の音源を編集したというCDも聞かせてもらい、結局2枚とも買ってしまいました。
 その後、以前聞いて棚の底に眠ってしまっていたこのCDを引っ張り出して聞いてみました。するとどうでしょう、何故か聞こえ方が全然違いました。スナーリーの歌声がすんなりと耳に入ってきます。声に華が無いのも歌に歯切れの良さが無いのも相変わらずですが、それでも許せるというか、この人はこれでいいんだという気持ちで聞けるようになりました。そうなるとこのアルバムは良い曲が多いですから、素直に「いいなあ」と思えるのです。音楽的には何も目新しいところは無い、極めてオーソドックスな歌謡曲ですが(ルークトゥンと言うよりは、まさに歌謡曲だと思います)、だからこそ安心して聞けるのかもしれません。このアルバムはスナーリーの歌をじっくり聞きたい方におすすめのベスト盤だと思います。まあこの人の場合はベスト盤も色々と出ているようですから、もっと良い内容のものがあるのかもしれませんが。
 スナーリーという歌手は随分キャリアがある歌手で、出したアルバムもかなりの数にのぼるようですが、どの作品がお薦めかと言うと、個人的には前述のカラバオの曲を歌ったアルバム「DUAY RUK LAE SATRA」をまずはお薦めしたいですね。ルークトゥンではありませんのでここで大々的に取り上げることはしませんが、素晴らしい作品です。それが気に入れば、本作のようなベスト盤を聞いてみることをおすすめします。

ดำจังแกแดจังกึม-ยุ้ย ญาติเยอะ/ダム・ジャン・ゲァー・デァー・ジャン・グム-ユイ・ヤートユ

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ユイ・ヤートユの何十枚目かのアルバムです。もうズッーとFS(ファオーエス)・レーベルから出し続けて来ています。1,2枚出しては消えていく歌手も少なくない訳ですから、彼女は恵まれていると言うか、昔からの名前のお陰というか。しかし、これも一流歌手の成せる業でしょう。

以前、盛んに使われたプムプアンの秘蔵子云々という肩書きはもう忘れ去られた様な、または妄想として、もしプムプアンが生きていたなら、このユイ・ヤートユの今の姿に近いモノがあるかも知れないとかいう詮索も余り意味が無いような気にもなります。その位、時間が過ぎてしまっていると。。。

しかし、生きているユイはアルバム出し続けています。新譜が出てくるたびにバック・ダンサーを配した前で踊り歌うユイのプロモ・シーンをもう随分見てきています。このユイの踊るシーン。腰の動かし方と言うか、ノリ、そのものって、その後の歌手・ダンサーに与えた影響というのアルと思うんですが。。みんなコレを見て大きくなって来ているんでしょうから。。
しかし、もしこれが見れないとなるとそれは寂しい話ですね。ユイが歌い踊るシーンがある限り、ルークトゥンは健在という証にもなっていると言えるでしょうから。

 さて今度のコノ新譜、アルバム・タイトルは『コン・タイ・ダゥーム』(一曲目)となっていますが、ポーモーシャン曲は3曲目の『ดำจังแกแดจังกึม』ダム・ジャン・ゲァー・デァー・ジャン・グムになっています。コノ曲、”アーリラン、アーリラン・・“とかの有名な韓国のメロディーで始まります。そう、コノ曲は未だ衰えを知らないタイでの韓流ブームの最大のヒットTVドラマ『デ・ジョン・グン』に引っ掛けたタイトルになっています。V映像の中でも、V俳優の女性がかのドラマをあやかったシーンとかも使ったりして。。件のドラマは韓国の宮廷料理番のシーンとか出てくるんですよね(このドラマ、まったく見て居ないので。。)、そしてヒロインとその母親が絡むのですよね。。否、コチラの内容はまったくもって普通のタイの街中での話で、肌の黒い娘(ダム・ジャン・ゲァー)が出て来て、男に惚れた捨てられたとヤル何時もの話です。宮廷料理ならぬイサーン料理でソムタムがどうのと。。。要は韓流ブームの便乗商売なんでしょうが、キャッチーなメロディーに乗った歌いだし部分は街中で歌われそうな雰囲気一杯です。ヒットに繋がるか。。どうかな。

ところでユイ・ヤートユの最大のヒットってどの曲だったのでしょうか?それとリプロもので彼女のファースト・アルバムというのがあった筈ですが、アレ買っとけば良かった。。また、探しに行きましょう。

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探したんですが、試聴サイトが見つかりません。アシカラズ。
アルバム詳細はコチラから。

ยุ้ย ญาติเยอะ

(กิ๊ก) บุญตา เมืองใหม่ /ギック・ブンター・ムアンマイ

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今日は薄化粧のブンター・ムアンマイです。
(กิ๊ก) บุญตา เมืองใหม่ という事でチューレンはギックちゃんです。

กลัวเมียน้อยไปมีใหม่-เด่นชัย สายสุพรรณ/グルワ・ミヤ・ノーイ パイ・ミー・マイ デーンチャイ・サーイスパーン

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 我が家はパラーム4とスクンウィットが交差する3イェークの近く。スワンルムから夜、帰る時に乗ったタクシーはその交差点が渋滞(いつも信号3回待ち。。)なのを嫌ってか、突然、パラーム4を左折してスクンウィットへ出ようとした。ちょうど、その時にカー・ラジオから流れたのがコノ『グルワ・ミヤ・ノーイ パイ・ミー・マイ』。最初、ん?誰だっけコレとなり、ちょっとタス・タサポン旦那に歌い口が似ているけど。。となったけど。。不明のまま家に着き、TVを見ているうちにこのポーモーシャンVが流れた。オー。これだ!最近、プロモし始めたモノ。見た目は例によって冴えないです。が、歌、イイ感じです。やはり、タス・タサポンに似ていますが、コチラの方がまだまじめ風ですね。歌内容はVを見れば一目瞭然。ミヤ・ノーイ物。おっさんが若い娘に乗り気で、プレゼント攻勢するも、彼女にはもう一人ちゃんと若い男が居て。。さらに、ミヤ・ヤーイ(こんな言い方するか?)に発覚してしまい、拳銃まで出してきてオヤヂを追っかけ、逃げるオヤヂがジャンプする所で、Vは終わるという。。これまで、何回も制作されて来たパターンをここでも。。555

デーンチャイ・サーイスパーンなる歌手。私はコノ曲が初めてです。探すともう1枚数年前に出してますね。この曲のサンプル試聴はコチラから。下の方が件の曲です。

ซุปเปอร์สะตอ แอม อินทิรา/スープゥーサトゥー エァーム・インティラー

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先のころん氏によるU2レーベルからの新譜、プイ・ルンティワーの『ヌー・チョープ・ティー・チン』とほぼ同時に出てきたのが、このエァーム・インティワーの『スープゥーサトゥー』。普通に読めばスーパースターですね。なんせU2からですから、コチラの期待もそれなりにあります。ナンたったてU2と言えば、アージャリーヤー、ジョーイ・シリラック、ドァンター・コントーン、ジンリートカーオ、アンポーンとなかなかのタレント揃いですから。

この新しい2人、持ち味は少し違います。典型的なダンス・ルールトゥンを得意とするプイに対して、エァームの方はオールマイティーに何でもこなします。歌の方は上手いです。声も綺麗だし、腰を入れることも出来るし、ミディアム・テンポ~アップも問題なし。歌の上手い人が良く見せる可愛い声で歌うというアレもやります。いい事ずくめ!?ハイ。しかし、それがアダになると言う面が気になります。決め手に欠けるというか。。そもそもキャッチーなタイトル曲『スープゥーサトゥー』と他の曲とのギャップが気になるし、うーん。。どう、プロモーションしていくかが難しそう。。

なんか聞いていくうちに、R・Siamのアンダーに歌いクチが似ている曲が在って、気になって調べたら、やはり同じタイ南部出身です。このエァームはソンクラー県出身。『サーオ・サニッラー』にその辺の感じが顕著です。そう聞いていくとこの人R・Siamに居てもオカシクないという感じがして来ました。いいモノを持っているのですが、U2レーベルのなかでソレがどう生かされていくか、その辺が見ものですね。

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サンプルとしての試聴はコチラで出来ます。

แอม อินทิรา
ซุปเปอร์สะตอ

今度のスナリーのアルバムは禁煙運動に参加した。。。

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どうやらスナリー・ラーチャシーマーの新譜は禁煙運動にヨイショした内容のようです。曲目は『บุหรี่อารมณ์』/ブリー・アーロム。何をどう歌うんでしょうか?気になります。ちなみにkomtaは愛煙家です。

帰って来ました。。。

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 クルンテープ-チェーンラーイ-メーチャン-メーサイ-チエンマイ-クルンテープと駆け足で廻ってきました。一応、仕事?なんで、ルークトゥン関連のネタは余り無いんですが、途中、ウィアンパパオ(チェーンラーイ/チェンマイ間に在る町)で乗ったバスのトイレ休憩時にそこに在る売店の一角にCD売っているコーナーがありまして、チョコッと覗いたんです。。地方なら地方ナリのディストリビューションが在って、クルンテープじゃ見かけない音盤あるかも知れないとと思っての事なんですが。。上の写真ですね。光が反射して見にくいですが。。結果、クルンテープで見かける並びとまったく同じでした。ツマラナイ。

それとチェンマイのホテルの部屋ではUBC(衛星放送)が見れて、24時間ルークトゥンTV『T-Channel』が見れたんです。勿論24時間ブッ通しで見た訳じゃ無いですが、やって居ました。深夜、3時過ぎに先に報告した新人ルークトゥン歌手発掘のオーデション番組の再放送と思しきのをやってました。注目のヌーレックちゃんも出て来るところだったんですが、もう眠くてボロボロ。。彼女の出番の頃にはグースカやっていまして見れなかった。残念。下の写真は最初の方エントリー番号の女性でコレ以上見てられない、寝ちゃいそうだからと、この1枚だけ撮りました。以上です。

さぁ、通常業務の再スタートです。

ころんのアルバム評~その3 ドゥアンチャン・スワンニー

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 今回はグラミー・レーベルから、ドゥアンチャン・スワンニーの「YAK MEE KLAI HAI KID TUENG」を取り上げようと思います。ドゥアンチャン・スワンニーは数多くいるルークトゥン歌手の中でもかなり異色な存在なのではないでしょうか?前作もそうでしたが、このアルバムを聞くと、この人がストレートなルークトゥンだけをやろうとしているのではないことはすぐにわかります。例えばシタールの音を取り入れてインド風味をつけてみたり、アラブっぽい要素を取り入れてみたり、なかなか面白い試みをしています。4曲目ではブラジル風のトロンボーンとスティールドラムを使ってトロピカルな感じのラテン調の曲をやったりしています。そしてあっと驚くのは、2曲目でインドネシアのダンドゥットを取り入れて、ダンドゥット・ルークトゥンをやっているところですね。オン・オラディーも同じようなことをやってますが、先達はこちらです。これまたダンドゥット風味の7曲目や9曲目なんかも突き抜けたポップさを持っていて、非常に魅力的です。このような、どう聞いても普通のルークトゥンとは言えない曲を聞いていると、何か面白いことをやってやるんだ、というような気概を感じますね。比較的ベタな感じのルークトゥンもやっていますが、そのような曲であってもなんとか一味違った感覚を持たせようとしているように聞こえます。まあこのような色々な試みは、グラミーの製作陣だからできることなのかもしれませんけどね。
 音楽的には非常に面白い試みをしていますが、肝心の歌の方も曲の面白さを引き立てようとしているのがよくわかります。決してうまい歌手ではありませんが、持ち味である洒落っ気のあるコミカルさを最大限に生かして、色々なタイプの曲を楽しく聞かせてくれます。正直言えば、この作品はもっとうまい歌手が歌っていれば大傑作になっていたかもしれません。でも歌声そのものに愛嬌がある歌手ですので、これはこれで魅力的ではあります。一筋縄ではいかないクセ者として、今後もこの調子で普通じゃない(?)ルークトゥンを出し続けて欲しいですね。

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