เดลีลูกทุ่ง*デイリー ルークトゥン*Dailyluukthung

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hanaのルークトゥンの華・5・・・プリックワーン チュット フェーン・ナイ・ファン

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 今年はいわゆる「団塊の世代」と呼ばれる方々が大量に定年退職する年・・・ということで、なんとなくですが時代が逆行したような、ちょっと懐かしい感じのものが今、日本では流行しているようです。テレビをみていても、CMなどで70年代後半から80年代前半に流行した歌謡曲が使われていたり、ファッションもちょっとレトロな色使いや形のものがよく売れています。かくいう私の親世代もまさにこの「団塊の世代」。きっと当時流行したであろうフォークソングを子守唄にして育ってきたのでしょう。だからというわけではありませんが、好きで聴いているタイの歌謡曲においても、「プアチーウィット」と呼ばれる「生きるための歌」、つまりはフォークソングが割とすんなりと耳に馴染む気がしています。

 とはいえこの「プアチーウィット」というジャンル・・・だいたいジャケットは素朴な感じのお兄さんやおじさんがギターを抱えてたそがれている・・・といった、そんな感じですし、曲を聴いても正直どれもわりと似通った雰囲気・・・。男性ヴォーカルにフォークギターの伴奏なので仕方のないことなのかもしれません。タイ語が完全に理解できているわけではないですが、ルークトゥンで歌われる世界が厳しい現実なら、プアチーウィットは厳しいけど頑張ろうよ!みたいな意味合いが強いように思います。モーラムのようにこってりと耳に残るでもなく、かといってさらりと聞き流すには重い歌詞・・・侮りがたしですよね。 そんなプアチーウィット畑でひときわ異彩を放っているこの子พริกหวานプリックワーン、皆さんご存知でしょうか。アルバム「แฟนในฝัน」は熱烈プロモ中!!という感じでもなく、忘れた頃にぽつぽつとプロモが流れる、といった感じではありますが、なかなかいい感じです。

 このブログでも取り上げられたことのある「外見はこてこてのファラン、しかし実はタイらしいマイペンライ魂の持ち主」デーウィット・インティと同じレーベルから出ているこのプリックワーン、プロモを見ればプアチーウィットであることは一目瞭然です。やっぱり伴奏はフォークギター・・・でもなぜか、デーウィットはじめその他大勢のプアチーウィット系の歌手の放つ匂いがあまり感じられません。それはなぜか・・・簡単に言ってしまえば「プレーンプアチーウィットを歌う女性歌手は少ない」ということでしょう。他に挙げろと言われれば、個人的にふっと思いつくのはあの「アイレーフユ~」のタイグリッシュが斬新だったピック&プリアオでしょうか(彼女達はR-Siamから出ているので、正確には違うかもしれませんが、アルバムではけっこうフォークっぽい曲が多かったですよ)。

 あまり外見的な華やかさのないプアチーウィット畑ではありますが、このプリックワーン、外見はどうでしょう。派手さはないけれど普通っぽい雰囲気に親近感が沸きます。「デイリー・・・」でもお馴染みのR-Siamレーベルの女性歌手のようなイマドキ感はないけれど、泥臭いプアチーウィット畑にこんな感じの子は居なかったと思います。 アルバムを視聴してみると・・・意外と「こってりプアチーウィット」な曲が少ないです。というか、きっとほかのプアチーウィット歌手が歌えば、ちゃんとフォークソングになるのだろうけど、女性が歌うからかそのアクというか敷居の高さみたいなものが旨く緩和されて、すごく聴きやすく仕上がっているように思います。「プレーンプアチーウィット」と聞くと、なんとなく田舎臭い、やたら主張の強い、といったイメージを持たれていると思うのですが、そういった感じは全くない。むしろ曲だけ聴いて耳からの情報のみに頼ると、フォークソングというのを忘れそうなくらいです。ちなみにこのアルバム、アルバムタイトル曲がプロモされていません!!ということで、タイトル曲を聴いてみると・・・個人的にはプロモ曲より好みです。アルバムの中ではかなりフォーク色が強いというか・・・でもこれがプロモ曲にならなかったということは、レーベルとしても売り出し方を測りかねているのかもしれませんね。

彼女を日本のフォークソング界に置き換えてみると・・・演歌でもなく、かといってポップスと呼べるほど軽いノリではない。フォークソングほど主張はないけれどちゃんと伝えたいことはあるのよ!という感じ・・・中島みゆきやユーミンといった、いわば「ニューミュージック系」ではないでしょうか。 はじめは異端児扱いされたであろう「ニューミュージック」ですが、時代を超え世代を超えて愛されているのも確か・・・プリックワーンの歌う「生きるための歌」も、細く長く受け継がれていくのでしょうか。もうちょっとプアチーウィット畑に女性が増えればいいですね。ということで、今後の活躍に期待です。

พริกหวาน ชุด แฟนในฝัน

試聴はコチラから出来ます。

アルバム詳細はコチラから。


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ルークトゥンの華④・・・進化を続けるルークトゥン歌姫~イン・ティティガーンの場合


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 日常的にルークトゥンを聴き、テレビやラジオのルークトゥン番組を楽しみにしている皆さんには、もうすっかりお馴染みの歌手、イン・ティティガーン หญิง ธิติกานต์ ・・・およそルークトゥン歌手らしからぬお肌の露出度とその美貌とはうらはらに、確かな歌唱力とどことなくノスタルジックな楽曲にうまくはまる声質で、今やすっかりR-Siamの看板歌手ですよね。彼女の活躍からR-Siamというレーベルを知った方も多いのではないでしょうか(私もそうですが)。

 2005年2月に発売されたアルバム「เขียนด้วยใจลบด้วยน้ำตา」/キアン・ドゥアイ・ジャイ・ロップ・ドゥアイ・ナムター、同名のプロモ曲(視聴http://www.r-siam.com/album/album_detail.php?r_id=0001)はかなり長いことあちこちで耳にしましたが、言っちゃなんですがかなり地味な曲・・・いかにもルークトゥン調な曲だとは思いませんでしたか?それこそ彼女のような今風の若い女の子がかわいく踊り歌う・・・という感じではなく、ちょっと年季の入ったベテラン歌手なんかがしっぽりと歌い上げるような、そんな感じの曲ですよね。アルバム通して聴いてみても、どうも製作者側の冒険心というか、遊び心はあまり伝わってこない造りのアルバムです。よく言えば正統派、悪く言えばありきたりな曲ばかり。ルークトゥン好きにとっては聴きやすいといえば聴きやすいのですが、楽曲的にはそれほど面白みのない曲が多いのです。あれほどの美貌をもった彼女が歌うというのに、ちょっと地味すぎる、と思いませんでしたか?しかしこの曲「เขียนด้วยใจลบด้วยน้ำตา」は大ヒットし、新人さんのコンテストなどでも歌われるほどに。きっと彼女が歌っていなかったらそれほど売れなかったでしょう・・・逆に言えば、やはり彼女のルークトゥン歌手っぽくないのにちゃんとルークトゥンが歌えている点が世間に受けたのではないかと思うのです。

 そう、じっくり繰り返し聴いていると、このイン・ティティガーという歌手、意外としっかり「ルークトゥン歌唱」をしているのですよ!聴かせどころではしっかり聴かせ、心のこもった歌い方、とでもいうのでしょうか。歌い方はまさに正統派ルークトゥンと言っていいでしょう。少し線の細い声質ではありますがたっぷり聴かせる歌い方、聴いていて心地よいこぶしまわしとでも言いましょうか。最近の流行のなかで、こうした「外見ちょっと派手目な若手女性歌手」のなかには、「この歌い方はルークトゥンじゃないなぁ・・・」と思ってしまうような歌手が案外多いものなのですが、彼女は違いましたね。そのへんが受け入れられた原因ではないかと思います。

 そしてデビューアルバムから約1年後、2006年2月にリリースされたアルバム「ไม่มีเธอจะบอกรักใคร 」/マイ・ミー・ター・ジャ・ボーク・ラック・クライですが、またしても前作同様オーソドックスなルークトゥンアルバムに仕上がっています。そして同名のプロモ曲(視聴http://www.r-siam.com/album/album_detail.php?r_id=0050)が大ヒットしたのはみなさんご存知ですよね。この曲を聴いて頂ければお分かりでしょうが、やはり彼女の歌唱力は相当なもの・・・難しい曲を歌いこなす技量、というのではなく、当たり前の曲を当たり前に歌いこなす、まごころこめて歌い上げる、そういった技量に優れているとは思いませんか?ファーストアルバムから比べても、歌唱力、表現力というものが格段にレベルアップしているのがよく分かります。聴いていて非常に安心感がありますし、オーソドックスな雰囲気の曲が多いので、なんだかつい懐かしい気分になります。ルークトゥンのもつ素朴で暖かい雰囲気が、彼女の歌をより引き立てているというか。きっとポップス歌手として売り出していたら、これほどの成功はなかったでしょう。ルークトゥンだからいいんです!

 彼女程度の外見の歌手なら、タイにはわんさかいますしね。 最近のルークトゥン界では、彼女のような若くて外見もちょっと派手目で、肌の露出度の高い歌手の歌う「ルークトゥンぽくないルークトゥン」が増えてきているように思いますが、彼女のように派手な外見からはちょっと想像できないようなしっかりした歌唱ができる歌手は少ないと思います。そんな中で、まさにこうした「ネオ・ルークトゥン界」にいち早く現れ、確かな人気を築いていったイン・ティティガーン・・・やはり歌手は外見やパフォーマンスではなくて「歌」で勝負するものなのだと改めて感じさせてくれる歌手だと思います。そしてそんな歌で勝負をしながらも、あの外見ですから、そこにあるギャップがまた意外性をうんでおもしろいのですよね。まだまだ若い彼女、これからどんなルークトゥン歌手へと変貌を遂げていくのでしょうか。将来が非常に楽しみな歌手です。
 
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ルークトゥンの華③・・・ルークトゥンとポップスの間で・・・エァップ・ティダーシリの場合

    
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 ここ「デイリー・・・」でもしばしば話題にのぼる「ルークトゥンの洗練化」・・・。貧しい生活や望郷の念をしっとり朗々と歌い上げる、いわゆる演歌的な楽曲、というのは、やはり時代の流れの早さにはついていきづらい部分もあると思います。とはいえそれを望むファンももちろんたくさんいるわけで、決して淘汰されるべき存在ではないのです。と同時にそんな演歌的なルークトゥンとは対照的に、同じ貧困や望郷を明るくさわやかに、現代的な軽いノリで歌い踊るルークトゥン、というものもあり、つくづく奥深いなぁ・・・といつも思っているわけです。好みは人それぞれだし、かなりポップスよりな楽曲でも「これはルークトゥンだ!!」と思うなら、ルークトゥンでマイペンライ!要は個々がその楽曲を聴いて楽しめればよいだけのことなのですから。

そういった意味でこのエァップは非常に個性的、というかなんというか・・・。1980年生まれの26歳、2004年に発表されたファーストアルバム「カム・サラパープ・コーン・ナック・スクッサー・フック・ガーン คำสารภาพของนักศึกษาฝึกงาน」をまず聴いてみましょう。แอ๊ป ธิดาศิริコレをコピーしてコチラを開けて下の検索欄にペーストして(ブラウザの編集/Editを使って・・)サーチします。彼女の2枚のアルバムが出てきますが、右が1枚目です。そして一番上の曲がこの曲ですネ。
 

 一番のヒットはアルバムタイトル曲ですね。みなさんは彼女のアルバムを聴いて、どう判断されますか?もうこの時点で「これはルークトゥンゃない」と思われる方もいるかもしれませんね。アルバムジャケットに書かれたタイ文字の割合の高さから判断すると、彼女の歌うジャンルはルークトゥンでもいいかな・・・とは思いますが、かなりポップスよりなアプローチではないかと思いませんか?もちろんそれが悪いとは言いません。でも、誰がどう聴いてもポップスにしか聴こえないような楽曲であっても、アレンジや歌い方をちょこっと変えるだけで案外こってりした演歌になったりすることはよくあること・・・。彼女の場合、ちょいとそれが顕著に出すぎてしまった・・・そんな感じがしますね。もちろん歌唱力や表現力もそれなりのものである感は否めません。ただここで特筆したいのは、2004年のこの当時、彼女は所属するグラミー系列のMKLというレーベルの第一弾新人歌手としてデビューを飾った、ということを考えると、かなり斬新なルークトゥン歌手としてのアプローチだったのではないかと思うのです。レーベルという点からみれば、もうひとつの大手レーベルであるRSの傘下R-Siamがこのタイプの歌手を多数輩出することで大成功をめていますが、正統派ルークトゥンで売ってきたグラミーとしては、ここらでちょっと方向転換、息抜きレーベルも必要では?と考えた末の結果だったのかもしれません。

そんな感じの彼女ですから、当然大ヒットを飛ばす・・・というわけにはいかず、大方の予想通り「知る人ぞ知る」といった感じの歌手になってしまっていましたよね。まぁ、去年、今年と来日を果たしていますから日本在住のタイ好きにはそこそこ知名度があるかとは思いますが・・・(あっ、でもエァップの来日が決まった頃、タイ好きな人のブログやサイトでは「Appって誰?」みたいな雰囲気が多少なりともあったような気も・・・)。いずれにせよ前作にちょっとどっちつかずの印象が残ってしまった分、彼女の2枚目アルバムには私のようなひねくれ者たちは非常に注目していたわけです。そして満を持して発売になったアルバム「CLEAR」ですが・・・。

なんとグラミーのサイト「G-Member」の「ニューリリースアルバム」コーナーに登場したのですよ!それも、ばりばりポップス歌手のエム・アッタポンの隣で・・・(他意はないんでしょうけどね。発売日が同じなだけで)。エァップの新作はもはやポップスなのか?!アルバムタイトルも英語だし、ジャケットのタイ文字率も少なめ・・・あぁ、やっぱり彼女、鞍替えしてしまったのでしょうか?!ということでPVをチェックしてみましょう。PVの視聴は上と同じですね、TVのマークをクリックすれば画面が出てきます。

 みなさん、どう思われましたか?歌詞の内容、PVの内容、歌っている彼女の様子・・・これはもう、どこからどうみてもルークトゥンと呼べるものではないような気が・・・。R-Siamの歌姫たちが歌う「洗練されたルークトゥン」というものすらすっかり飛び越してしまった感がありますね。内容はともかく、レーベル上はグラミー傘下のルークトゥン部門・・・ということもあり、CDの販売サイトでは軒並みルークトゥンにカテゴライズされているようですが・・・はてさて狙いはいったいなんなのでしょうか?(と思ってジャケットをくまなく探してみたのですが、デビュー時のレーベル「MKL」の名前がどこにもありません!もしやレーベル自体が廃止?!)
前作以上のどっちつかず感、いや、もうここまでくれば彼女をルークトゥン歌手扱いするのは無理があるのではないか・・・そんな気さえしてきます。アルバム中全10曲のなかにも、ルークトゥンっぽい楽曲は1曲もなく、しいて言えばちょっとアジアンチックな濃い目のダンスナンバーが1曲あっただけ・・・。というわけで結論!エァップはルークトゥン歌手ではありません。今後はポップス歌手でいく予定のようです。


แอ๊ป ธิดาศิริ ชุด Clear




ルークトゥンの華② 南国の歌姫・アンダー

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最近のルークトゥンの流れ、とでもいうのでしょうか・・・R-Siamから出ている女性歌手は、みなさんどなたも美しく、爽やかで、ルークトゥン(田舎歌謡)のもつ泥臭さ、ひたむきさといったものが非常に洗練された形で表現されているように思います。私はタイ在住時、バンコクに住んでいたのですが、な~んとなくですがバンコクっ子って、田舎蔑視の傾向がある・・・と思いませんか?特に北部よりも南部に対して・・・。言葉も分かりにくいし、外見もなんとなく濃いし・・・男性からみたらやっぱり南部の女性は「色黒」=「興味薄」という暗黙の了解があるのかなぁ・・・なんて勘繰ってしまいますね。このアンダーという歌手、VCDを見ているとやたら海や自然の描写が目立ちます。ジャケット写真も貝を使ったアクセサリーを見に付けていますし。そしてまっすぐな黒髪、やや色黒、ほりの深い顔立ち・・・南部の出身だそうですが、大自然のなかで優雅に美しく歌い舞う姿はバンコクっ子からみた南部のマイナスイメージを見事プラスイメージにかえることに成功しています。そして肝心の彼女の歌・・・まさに海が似合う「爽やか系」といったらいいんでしょうか。ちょっとハスキーで低めの声は真っ青な海、紺碧の空、灼熱の浜辺に吹き抜ける一陣の涼風・・・開放的な南国リゾートがぴったり当てはまる、そんな感じです。楽曲のほうはどうでしょう。今年の4月に発表されたアルバム「アンダー 2」では、ファーストアルバムで見せた爽やかさはそのままに、ますます洗練されたルークトゥンを表現してくれています。前作よりもより斬新なアプローチがいろいろとありますね。しっとり聴かせる曲あり、ロックな曲あり、またノリノリのダンスナンバーもあり、そうかと思えば民族楽器を使った民謡チックな曲あり、それらがどれも海や海岸、砂浜をバックに撮影されており、聴いても観ても楽しめる一枚となっています。いや、これは是非見て楽しんで欲しいですね。歌唱力にそれほど秀でたものがあるようには思わないのですが、愛らしい顔立ち、抜群のスタイル、さまざまな種類の楽曲をそれなりに歌いこなす歌手魂とでもいいましょうか、もうすぐじめじめした梅雨を迎える日本に住んでいる身としては、気分転換に抜群の一枚です。
ちょうどR-Siamのサイトに彼女のインタビューが載っていたので、ちょっと読んでみたのですが・・・ヨン様並みにファンを大切に思っている姿勢には好感がもてました。また今回のアルバムは彼女自身かなり自信作のようです。彼女も語っていますが、本当にさまざまなジャンルの楽曲に触れ合えたことが楽しかったようです。作詞も自分で手がけるようですね。今回のアルバムに彼女作詞の曲が一曲だけ収録されています。インタビュー内でも「ファンのみなさんに聴いてもらいたい曲」として、また自分が一番思い入れがある曲として挙げています。歌詞を見てみると・・・意外としっかり「ルークトゥン」してますね・・・。故郷を離れて暮らす自分だけど、生まれ育った農村を忘れない・・・といったそんな歌「マイ・ルーム・バーン・ナー」ですが、楽曲も本来のルークトゥンの姿をきっちり踏襲していて、派手さはないけれど心に響くいい曲です。本人の意向とは別にプロモ曲が別なのもご愛嬌。アルバム1曲目「サタイ・サトー(サタイは多分、「スタイル」だと思うのですが・・・)」、これは文字で説明するよりも聴いてもらうほうが分かりやすいと思うのですけど、思いっきり南国ムードをかもし出しています。ハワイの映像をみてハワイアンギターのエロティックな音色を連想するのと同じように、この曲を聴けばタイの南部リゾートの青い海、青い空、雄大な自然が目に浮かんできますね。歌詞の中にも「南」という言葉が多用されていますし。まぁ普通に「ルークトゥンとはこういうモノ」という価値観で聴くとはじめは「なんじゃこりゃ??」となるでしょうが(だってテンガロンハットなんかかぶってるし)、何度も聴いていると、Vの美しい自然とあいまってこれがまたしっくりくるのです。子供達と一緒になって海岸ではしゃぐ彼女の姿は・・・きっと歌手になっていなかったらこんな感じで毎日を過ごしていたのでしょね・・・。元気溌剌、幸せ一杯で観ているこちらも元気になれます。あえて欠点をあげるとすれば・・・やはりその歌唱力でしょうか・・・。決して歌が巧くないということではないのです。さまざまな歌手の色とりどりな個性の前では、ちょっと主張が薄いかな・・・また楽曲や彼女自身の外見的なものが、現在の「ニューウェーブ系ルークトゥン」の流れからはちょっと外れているような気も。歌うことに対する情熱もあり、新しいことに挑戦することに躊躇するタイプではなさそうなので、このまま埋もれていくことなく新たなルークトゥンの可能性を探っていける歌手になって欲しいです。現在のR-Siamから出ている女性ルークトゥン歌手が(たとえばイン・ティッティガーンなど)都会的に洗練され作り上げられた美しさ、楽曲で勝負しているとすれば彼女はまさに対極。派手さはないけれど質素な美しさとオーソドックスながら心にいつまでも響く楽曲で勝負です。一曲国民的大ヒットでもすればいいんでしょうけどね。あ、でもそうなってしまったら、今の彼女の魅力が薄れてしまうかもしれませんが・・・。ルークトゥン初心者の方にも、いろいろなジャンルを取り入れた楽曲は聴きやすいのではないかと思います。なかなかの美人ですし・・・。VCDの画像も、南国リゾート風の爽やかな雰囲気がよくでているので、ぜひ梅雨のお供にいかかでしょうか。
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